『マイファミリー』賀来賢人、初共演・二宮和也は“いいお兄ちゃん” 本番のギアの違いに驚き
三輪は、温人、未知留、東堂とのシーンが多いこともあり、「4人は親友で、もともとすごく仲が良かったという設定。3人との関係性が大事なので、昔からの関係性がちゃんと画面に映るようには意識しています」と、演じる上で留意していることを明かす。
シリアスな内容が描かれる本編と違って、撮影現場は二宮を中心に和気あいあいとずっと話しているそうで、「最初はドキドキしていましたが、初日に一瞬で安心して、今はすごく馴染んでます」とのこと。「現場によりけりなんです。役柄や空気感で、あまりしゃべらない方がいいのかなという時はしゃべらないですし。でも今回は皆さん、緊張しないでしゃべれる人たち。世間話が多く、本当の同級生みたいに接してくれるので、助かっています。特に濱田岳っていう悪い奴がいるので、ずっと話しています(笑)」とニヤリ。
主演の二宮とは今作が初共演になるが、「勝手なイメージで寡黙な人だと思い込んでいて、ちょっと緊張していたんです。ですが、本当に親しみやすい方で、最初からものすごいフラットに関係を築いてくださいました。現場をいっぱい盛り上げて、回してくださいます」と明かし、「キャスト・スタッフ関係なく、ずっとコミュニケーションを取られていて、ステキだなと思います。また、僕はズカズカいろんなことを聞くのですが、それにも全部答えてくれるんです。本当にいいお兄ちゃんです」と感謝する。
日曜劇場『マイファミリー』より (C)TBS
多部や濱田については「多部さんは、2人のシーンがあった時にまったり話してたら、よくしゃべる方なんだと気付いて、そこから話すようになりました。岳くんも十何年ぶりの共演ですが、ずっと今まで遊んできた友達みたいな感覚でずっとしゃべってます」と笑顔を見せ、「無理にしゃべらなくても、勝手に時間が進んでいくというか。ほっこりするような落ち着くような関係になってきました。4人の空気感が本当に楽です」と感慨深い様子で語る。
現場では芝居の話などは全くしないらしいが、「どんどん普通の話をして関係性が深まることで、芝居もどんどんやりやすくなってる」と語り、「ずっとしゃべってるんだけど、本番になったら、みんなギアがグッと入るんです。皆さん数々の大変な現場を乗り越えてきた人たちなので、本当にすごい。何を言わずとも、勝手に芝居が合わさっていくのが面白いです。中でも、二宮さんは本番のギアが全然違うので、一緒に演じていて楽しいです」とはにかむ。
日曜劇場『マイファミリー』より (C)TBS
本作は、ファミリードラマということで謎解きがメインのテーマではないが、やはり犯人が誰なのかは気になるところでもある。謎解き考察系のドラマに携わる際、面白さ、もしくは難しさのどちらが大きいかと問うと、「正直、僕は何がどうなるのか先の展開を聞いたりしていなくて」と打ち明け、「でもそのくらいでいいのかなと思ってます。変に意識しちゃうと、やたら怪しい顔をあえてしちゃったりしそうで。そこはみんな塩梅でやってるんじゃないですかね」と笑う。
17日に放送される第2話では、誘拐事件を知った三輪が東堂とともに温人と未知留とどう関わっていくかが描かれるが、「第1話では、温人と三輪、東堂に過去に何か因縁がありそうなシーンが描かれていましたが、今後、三輪と温人との関係性がどうなっていくのか、また、三輪のパーソナルな部分が明らかになってくのか、注目してほしいです」とアピール。三輪、東堂は、温人と未知留の味方となるのか、それとも……。物語が大きく舵をとっていきそうな第2話に期待が高まる。(取材・文:高山美穂)
日曜劇場『マイファミリー』は、TBS系にて毎週日曜21時放送。