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萩原聖人、プロ雀士デビューが転機 50代を迎え「劣化しながら進化する」

映画

■プロ雀士デビューが転機 50代を迎え「劣化しながら進化する」



 萩原は、プロ雀士として活動していることでも知られ、麻雀のプロリーグにも出場するなど、積極的に競技にも参加している。プロ雀士について話を向けると、萩原は「50歳手前にして、自分に新しいチャレンジができるチャンスがあったということが自分には大きいことだった」と目を輝かせた。

 「30年以上役者をやってきた中で、役者をやることの刺激を見出せなくなりそうだった時に、雀士になるというチャンスが巡ってきました。新しいことにチャレンジするいいタイミングだったと思います。それに、僕を若い時から応援してくださっている方たちがいたとしたら、その方たち、そして同世代の方々に、自分が挑戦する姿を見せて『僕ももう1回頑張るから、人生頑張りましょう』という意味もありました」。


 とはいえ、年齢を重ねれば重ねるほど、新たな挑戦には勇気がいることではないだろうか? そう尋ねると、萩原は「そうなんですが、でも、好きなんですよ。俳優も麻雀も大変なことやキツいこと、しんどいことが多いけど、好きなんですよ」と笑う。特に俳優業は「役の大小関係なく、これでいいのかなって、ずっと思っていますし、100点を出せたことは一回もないですね。たぶん、一生100点は出せないと思います。でも、だからこそ、絶対に飽きないんです。キツくてしんどいですが、自分で表現して見せることができるので、そのキツさはストレスにはなりません。きっと役者を辞めることはないんだろうなと思います」と力を込めた。

 第一線で活躍し続ける萩原も、昨年50歳を迎えた。「漢字が思い出せなかったり、どんなに節制してもフィジカルが衰えてしまうことはありますが、精神的な面での変化はない」とキッパリ。「人間は生きている限りは進化し続けられると思うので、“劣化しながら進化する”がこれからのテーマです」と先を見据えた。(取材・文:嶋田真己 写真:高野広美)

 映画『島守の塔』は、7月22日からシネスイッチ銀座、8月5日から沖縄、兵庫、栃木にて上映開始。その後、全国順次公開。

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