林遣都&仲野太賀、出会いから17年 大人になったお互いの顔に感じる歩み
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並み居る夏ドラマのなかでも、林遣都と仲野太賀がダブル主演を務める『初恋の悪魔』(日本テレビ系/毎週土曜22時)が、特に高い期待を集めている。『Mother』『Woman』『anone』(いずれも日本テレビ系)の演出・水田伸生と脚本・坂元裕二が組むオリジナル作品で、警察署に勤めながらも捜査権のないメンバーたちが、真実を求めていくミステリアスコメディだ。林遣都と仲野太賀は、共に10代だった林の主演デビュー映画『バッテリー』(2007)から続く仲であり、プライベートでも交流を持つ関係。そんなふたりに、歩んできた中身もにじみ出てくる年齢になった互いの“顔”を見て、今何を思うかを聞いた。
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■“馬”と“鹿”の関係に期待
――停職処分中の刑事の“鹿”浜鈴之介(林)と、総務課職員の“馬”淵悠日(仲野)のコンビですね。
林:“馬鹿=バカ”、ですよね。全然気付いてなかったです。ドラマの情報が解禁されて、SNSなどで指摘されていて、「確かに」って(笑)。
仲野:僕も全く気付いていなかったです。「あ、そうか」となりました(笑)。
林遣都×仲野太賀
――坂元脚本ということで期待も高いですが、互いの役への印象は?
林:クランクイン前に本読みをしたのですが、素直に「さすがだな」と思いました。どちらかと言うと、周りがちょっと変わった人たちで、悠日は簡単に言うと「なんだこの人たち」と右往左往するというか、受けの立場が多いと思うんです。そこに太賀は彩りを持たせていて、これはほかのキャストの皆さんそうですが、個性豊かな色濃いキャラクターたちをさらに膨らませて人間味あふれるものにしている。本読みをしながら感じてすごくワクワクしました。
仲野:最初から鈴之介を遣都くんがやったら合うだろうなと思いました。遣都くんが演じることによって、この役がどんどんイキイキして躍動していくのが目に浮かびます。はじめはちょっと人間味のない役だと思うんですけど、鈴之介を知っていくうちに、どんどんにじみ出てくるものがあると思いますし、そこの遣都くんは天下一品だと思います。
■30歳をまたいだ31歳と29歳の現在
――おふたりは31歳と29歳。ちょうど30歳をまたいだ年齢ですが、変化してきていることはありますか?
林:僕は30歳になってガラっと変わりました。20代のころは「このままじゃダメだ」と、焦りとか、いろんな思いがあって、俳優として意識的に自分自身を変えたいと思っていたところもありました。焦りは常に変わらずあるのですが、30代になって大きく感じるのは、やっぱり体が資本だということです。だからすごく生活改善しています。20代の頃は、朝まで起きていて平気でしたし、次の日の昼まで起きているなんてこともありましたが、今は深夜2時を回ったらもう体がダメです(苦笑)。これから40歳50歳となっていくなかで、俳優として動ける体でありたいと、先輩方を見ていても感じるので、生活を大切にするようになりました。
林遣都
仲野:僕は29歳ですが、30歳になったその日に何かが変わるかといったら、そうではないですよね。でも僕自身というよりは、周りからの見え方、見られ方は変わるのかなと。そういった意味でもしっかりしなきゃと思っています。でも楽になることもあるだろうし、楽しみのほうが大きいです。だからこそ、20代のうちにやれることを今、一生懸命にやろうと思っているところです。
仲野太賀