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日向坂46・佐々木久美、キャプテンは「タフにならざるを得ない」

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日向坂46・佐々木久美
日向坂46・佐々木久美 クランクイン! 写真:小川遼

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 メンバーやファンから「キャプテンが久美さんでよかった」と言われる瞬間、自身の役割にやりがいを感じられるという日向坂46キャプテン・佐々木久美。グループの軌跡をたどるドキュメンタリー映画『希望と絶望 その涙を誰も知らない』で涙をこらえ、倒れることなくステージへ立ち続ける姿を見せていた彼女は、キャプテンは「タフにならざるを得ない立場」だと力強く語る。

【写真】“タフなキャプテン”佐々木久美 いつでも笑顔を絶やさない

■意識のすれ違いに悩んだ時期「今日もダメだった…。明日こそ頑張ろう」



 映画『希望と絶望 その涙を誰も知らない』は、日向坂46のドキュメンタリー映画第2弾。目標としていた東京ドームでのライブ開催までの道のりに密着し、コロナ禍による活動の制限、メンバーの相次ぐ休業など、さまざまな困難を乗り越え、夢のステージへと走り続けた彼女たちの知られざる2年間を追った。

――映画の冒頭で佐々木さんは「つらかったことを物語として美化して消化されてしまうのも、何かなと思っちゃうときもある」と独白していました。その言葉の真意は何でしたか?

佐々木:アイドルとしての美談ではなく、人間として「そういう時期はみんなあるよね」という思いを込めての発言でした。メンバーそれぞれにつらい時期があったと思いますけど、誰しも生きていれば絶対にあることで。私たちだけが特別につらい思いをしているとは思っていませんし、例えば、会社勤めをしている方にもつらいことはたくさんあると思うから。「私たちにはこんなにつらいことがあって、でも、みんなの前では笑っていたんです」みたいになるのは意図と違うと思いました。


――ドーム公演までの2年間で、メンバー同士の意識がすれ違っていた時期もあったと映画で明かしていました。そう感じていた理由、キャプテンとして結束力を高めるためにやっていたことは?

佐々木:アリーナツアー「全国おひさま化計画2021」(2021年9月〜10月)は、バラバラな気持ちで始まってしまった感じがありました。その前の「W-KEYAKI FES. 2021」(2021年7月)のあたりから「おやおや」っていう…。いろいろな理由はあると思いますけど、メンバー同士の意識の違いというか、それぞれ譲れないところもありますし、互いに相手を思いやる余裕もなくなってきたのが、すれ違いが生まれていた原因かなと思います。

ライブのリハーサルでは朝から晩まで踊っていて、みんなしんどかったりするんです。その気持ちを前面に出してしまう子もいれば、しんどくても頑張る子もいて。そうした見えない部分での意識の違いは感じていました。メンバーに注意できるほど自分がちゃんとできていたとは言えないですけど、毎日「今日もダメだった…。明日こそ頑張ろう!」と思い直して、いつも以上に元気に振る舞ってみたり、返事の声を大きくしたりは、コッソリとやっていました。

――この2年間は、松田好花さん、宮田愛萌さん、富田鈴花さん、小坂菜緒さんと、休業を経て復帰したメンバーも多かったですが、休業中のメンバーをどうフォローしていましたか?

佐々木:休業中も連絡を取っていましたけど、メンバーの性格に合わせて頻度を変えていました。例えば、松田には頻繁に連絡していましたけど、小坂は「帰ってきて!」と連絡するのが好きではないと思ったので、1ヵ月に1度くらい「元気?」と連絡していました。

休むのは大事だと思うので、休めるときに休んでほしい気持ちはあります。休んだ本人は参加できない期間がもどかしいでしょうし、戻ってくるにも「戻りづらい」と感じると思うんです。私は、いつでもずっと待っているし、休めるときに休んで元気な状態で戻ってくるのが一番だと考えていました。みんなも「休業しているメンバーの分まで頑張ろう」という気持ちが強かったと思います。

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■坂道グループのキャプテンは「タフにならざるを得ない」

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