『舞いあがれ!』福原遥の持つ“柔らかい空気” 穏やかな撮影現場をつくる“人柄”
幼少期の舞(浅田芭路)の成長物語もきょう21日の放送で終わりを迎え、ついに主演・福原遥が登場した連続テレビ小説『舞いあがれ!』(NHK総合/毎週月曜〜土曜8時ほか)。制作統括として撮影を見守るNHKの熊野律時チーフ・プロデューサーが、本作で新たな“朝ドラヒロイン”を体現する福原の魅力を明かしてくれた。
【写真】福原遥、取材現場での素顔 スタッフから「眠り姫みたい」の声
連続テレビ小説『舞いあがれ!』は主人公・岩倉舞(福原)がものづくりの町・東大阪と自然豊かな長崎・五島列島という“2つの故郷”で、さまざまな人との絆を育みながら、パイロットになる夢を叶えるべく努力する姿を描くオリジナルドラマ。
3日放送の第1回では、福原ふんする舞が冒頭でパイロットとして登場し、凛々(りり)しい制服姿を披露。福原は2009年から2013年にかけてNHK Eテレで放送された子ども向け料理番組『クッキンアイドル アイ!マイ!まいん!』に主人公・まいん役で出演していた。そんな彼女が時を経て朝ドラヒロインとして登場すると、ネット上には「まいんちゃんか!!」「感慨深い」などの反響が相次いでいた。
連続テレビ小説『舞いあがれ!』第15回より
視聴者からの期待が高まる中、満を辞して主人公・舞として本格的にドラマに登場した福原。熊野チーフ・プロデューサー(以下、熊野CP)は、従来の朝ドラヒロインについて「積極的に前に出て、物事を開拓していくキャラクターが多い」と振り返りつつ、舞については「周囲の人たちに目を向けて、気持ちを理解し、受け止められるヒロイン」と表現。さらに「周りの人たちの個性や抱えている悩みにも向き合って、一緒に困難を乗り越えていこうとするキャラクターでもある」と語る。
これまでの朝ドラヒロインとは少し違った魅力を見せてくれそうな舞。そんな主人公を演じる福原について、熊野CPは「まさにイメージにぴったり」と太鼓判を押す。「共演者の皆さんとの雰囲気も良くてすっかり打ち解けていますし、“一緒に楽しくドラマを作っていきましょう”という柔らかい空気を運んでくれる」と撮影現場の穏やかな雰囲気を振り返る。
「舞を演じる福原さんが撮影現場の真ん中にいて、スタッフやキャストが自然と彼女の周りに集まって和やかな空気が出来上がる。そしてみんながニコニコしながら言葉を交わしているうちに本番が始まる…そんな雰囲気の現場なんです」と説明する熊野CP。
撮影現場を穏やかな空気感にする人柄は「福原さんの独特の魅力」と評しつつ「今回目指しているヒロイン像をまさに体現してくれている」と絶賛している。(取材・文:スズキヒロシ)