『どうする家康』松本潤、初めての大河「適性あるか分からない」
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2023年大河ドラマ『どうする家康』(NHK総合ほか/毎週日曜20時)が1月8日よりスタートする。『コンフィデンスマンJP』(フジテレビ系)シリーズの古沢良太が脚本を担当し、江戸幕府初代将軍・徳川家康の人生を描く本作。クランクインから約半年が経過した家康役の松本潤がこれまでの撮影を振り返ると共に、作品への思いを語った。
【写真】松本潤主演『どうする家康』場面写真
■大河主演のオファーには「?」が頭の中をめぐった
――クランクインから約半年経過しましたが、撮影の手応えはいかがですか?
松本:粛々と撮影をしてきたので、こうして取材が始まると「ようやく近づいてきたな」という感覚になります。これまで経験した連続ドラマだと長くても3~4ヵ月の撮影なのですが、すでにその期間を超えているのに、まだ放送が始まっていないというのが、大河ドラマならではというか、とても不思議な感覚です。前半は、「どうする?」と突きつけられている“悩む家康”なので、常に周りに翻弄(ほんろう)されている感じ。家臣団や(家康の正室)瀬名(有村架純)といるときが、対照的に穏やかなシーンになるので、それが楽しみです。
――大河主演のオファーを受けたときはどんなお気持ちでしたか?
松本:びっくりしました。そもそも大河ドラマに出演したことがなかったですし、なんで私? しかも家康? と「?」が頭の中をめぐりました。お話を頂いたときが、まだ嵐の活動中であり、集中したい時期でもあったので、短い時間ですぐに答えを出すのが難しく…。ありがたいお話ではありつつも、「これだけ重要な決断を、今の短い時間の中で決めるのは難しい」と、一度お断りさせていただこうとしたのですが、プロデューサーから「待ちます」というお言葉を頂きました。(嵐の年内の活動を終えて)年を越して、これから何に挑戦できるかなと改めて考え、このお話をお受けしようと思いました。
――「どうする家康」というタイトルについて率直にどんな印象をお持ちですか?
松本:戦国時代の武将というのは、家康だけではなく、みんな選択の連続だったと思うんです。その意味でぴったりなタイトルだと感じました。とても斬新ですよね。僕がお話を頂いたときは、すでにこのタイトルが決まっていたので特に違和感はなかったのですが、もしまだ決まっておらずに、相談レベルで意見を求められたら、どうなんだろう? と思ったかもしれません(笑)。
――古沢良太さんが描く家康像は?
松本:この作品のお話を頂く前は、家康というと、恰幅がよくて、タヌキおやじっぽいイメージでした。津川雅彦さんや西田敏行さんがやられているイメージも大きかったのですが、古沢さんは、強国に囲まれた三河で、毎日生きるか死ぬかの日々を生きながら、選択の連続をしている人物として描いている。か弱きプリンスという印象があります。