『どうする家康』松本潤、初めての大河「適性あるか分からない」
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――古沢脚本の魅力は?
松本:撮影に入って思ったのは、読んでいるときよりも演じてみるほうが面白いなということ。脚本を読んでいて「このシーンはうまくいくのかな」と思っても、動くとピタリとはまるんです。これにはびっくりしました。また、人の心がドキッとさせられるような、ゾクッとさせられるような…感動したりびっくりしたりする仕掛けがとても上手な方だなと。
――撮影をしていて「大河ドラマだな」と感じる部分は?
松本:僕は初めてなので、現場で起こることが、大河ならではのことなのか、この作品だからなのか、判断ができないんですよね。でも大規模といいますか、ものすごくたくさんの人が関わっているなとは思いました。あとは、1年以上にわたって同じ人物を演じるというのは、後にも先にも大河ドラマだけなのかなとは思います。ちょうど1年前に友人の小栗旬くんが『鎌倉殿の13人』(NHK総合ほか)の撮影をしているので、進捗などいろいろな情報共有しながらできているのが面白いですね。
――主演として臨む大河ドラマ。今の時点でどんな経験になっていますか?
松本:現場で作品に向き合うスタンスは変わらないので、大河ドラマだから特別に何かを感じるというのはありませんね。自分に大河ドラマの適性があるのかも現時点では分からないです。
――座長として意識していることは?
松本:大河ドラマは、スタッフさんが何班かに分かれています。仕切る人によって特徴があるので、どんな現場でも、皆が仕事をしやすいようにコミュニケーションを取って、楽しく撮影ができたらいいなという思いはあります。あとは少しでも早く(芝居の)鮮度が高いうちに撮影できるように心がけています。
■家康の生きざま! 物事をいかに成功に導くか!
――家康の才能で欲しいなと感じるものは?
松本:一番まずすごいなと思った1つは、長生きをしたこと。生きるか死ぬかの戦国時代。長生きしなければ当然天下は取れなかった。あとは周りに優秀な人が集まっていたというのもありつつ、家康は周りに託すことができた人なんだろうなと。僕の中の家康像は、誰がやるかというのは重要ではなくて、物事をいかに成功に導くか――それを大切にしていた人。欲しい才能かどうかは分かりませんが、そこは素晴らしいなと感じました。後半戦はそういった部分をしっかり演じていければなと思っています。
――長生きという意味で、家康は健康オタクだったと聞きましたが、松本さんの長丁場を乗り切るための健康法は?
松本:食べものにはすごくこだわっています。撮影中でも米だけはしっかり炊こうとか。スープを作って体を温めるとか。あとはしっかり体を動かすこともしています。長生きしたいですからね (笑)。
大河ドラマ『どうする家康』はNHK総合にて毎週日曜20時放送。BSプレミアム、BS4Kにて18時放送。