藤井隆、50代突入&デビュー30周年も「ふわ~っと」 体も気持ちも変化なし
――本作ではおとこたちの22歳からの人生が描かれますが、藤井さんの22歳のころはどんな日々でしたか?
藤井:たぶんまだ舞台の仕事は本格的にはしていなくて、若手公演みたいなのでちょろっと通行人とかをやってるくらい。会社勤めもしていて、テレビの深夜のレポーターもやってる二重生活のころなんで、めちゃくちゃ楽しかったころですね。
サラリーマンの時間も、年上の方が多い会社で、仕事中はもちろんですけど、お昼ごはんとか、終わってから飲みに行くとか、かわいがっていただいて。本当に楽しかったです。
そのあと、スタジオに行かなきゃいけないんですけど、夜中1~2時ごろまでレポーターの仕事があるんです。その仕事は週3くらいあって、それをずっと繰り返している時期だったので、24時間ずっと起きてたような気がします。体力的にも全然大丈夫でした。
――では逆に、ご自身の80代はどんな感じになってると思われますか?
藤井:えー! 決して不健康ではないですし、地肩が強いので、正々堂々言うことじゃないですけど、検査とか全然してないんですね。子どももいるんだから、ちゃんと検査したほうがいいって言われるんですけど、たぶん大丈夫なんですよ、僕。
直腸検査みたいなのをしたことがあったんですけど、病院の先生がね、見ながらね、“え!”って驚かれて。“どうしましたか?”って聞いたら、“バージンピンクですね”って(笑)。腸がバージンピンクなんですって。ピンクじゃないんですよ、バージンピンク!(笑)。すごい褒められたんですね、10年以上前なんですけど。それをすごく信じているんです。
――それは、すごいです(笑)
藤井:あとたぶん、ストレスだと思うんですよね、すべての原因は。ストレス解消法は?って聞かれることも多いんですけど、現場で処理するというか。“あっ、これいやだ!”ってなったら、その場で言うから。周りの方は迷惑なんですけど(笑)。根に持たないようにして、その場その場で解決するように目指しているので、あんまりストレスとかないので、たぶん病気にならないと踏んでます。
――昨年50歳を迎えられましたが、特に体や気持ち的に変化はなく?
藤井:その前に腰が痛かったり、膝の手術をしたりとかいろいろありましたので、覚悟してたんです。周りの諸先輩方も“いよいよだね”とか言ってくださるんですけど、どうやら自分も家族もあんまり節目というのがなくて、ふわーっと。
――デビュー30周年という記念の年でもありましたが…。
藤井:何周年記念アニバーサリー!が似合う方がいらっしゃいますが、僕はうっかりしてまして、ふわーっと終わっちゃって。お仕事に恵まれていたので、本当にいい1年だったので、十分お祝いしてもらえたなって思ってます。
――50代の幕開けは、『新婚さんいらっしゃい!』の司会に就任され、MCを務める『土曜はダメよ!』は20年目に突入、5年ぶりのアルバム『Music Restaurant Royal Host』のリリースと、充実した1年だったのではないでしょうか。では、これからどんな50代にしていきたいというビジョンはありますか?
藤井:口にするとあまりに陳腐で恥ずかしいんですけど、“じゃ、これ、藤井にやらせよう!”って思っていただけるように、これからもなりたいなって思っていて。商品として自分をリコメンドするならば、やっぱりコメディーがすごく本人はやりたいと思ってますので、コメディアンとして、似合うような年になりたいなって思ってます。