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King Gnu・井口理&馬場ふみか、不器用な2人が向き合う自意識とコミュニケーションの難しさ

映画

関連 :

井口理

馬場ふみか

King Gnu

■何度台本を読んでも分からない(馬場)


馬場ふみか
 明るく飾らない自然体でいる馬場と、大きなプレッシャーで作品の世界観やキャラクターに没頭しようとする井口。現場での姿は対照的のようだが、そんな大きなプレッシャーを克服するために井口は、アーティスト活動をしているときから実践しているというメンタルケアの方法を頭に巡らせた。それは「全力で挑んで失敗してしまったら、それはしょうがない」というマインドだ。

 井口は「ステージに立つときもそうなのですが、目の前のことに全身全霊で向き合う。そこでもし失敗しても、きっと周囲は許してくれるだろうと。今回の作品も最終的にはそういう気持ちで臨みました。中途半端は一番よくないじゃないですか」と開き直ってプレッシャーをはねのけた。

 役への向き合い方も全身全霊を尽くした。井口は、他者とのコミュニケーションが苦手な歯科医師で、自意識に囚われなかなか人づき合いができないススメという役について、「これまでも作品に出演した際、しっかりと役について考えてきたつもりでしたが、この作品ではとことん向き合いましたし、ススメという人物の痕跡、どんな生き方をしてきたのか、どうしてこういう人間になったのか……という部分まで半年間、本当に深く考えました」と、演じるというのはこういうことなんだという手応えを掴むことができた役だったという。

映画『ひとりぼっちじゃない』メインビジュアル (C)2023「ひとりぼっちじゃない」製作委員会
 ススメに勝るとも劣らず難役だったのが、馬場演じる宮子。劇中、とにかく宮子が何を考えているか明確に表されているシーンは皆無だ。馬場も「大変難しかったです」と苦笑いを浮かべると、「何度台本を読んでも分からない(笑)。もう分からないものは分からないので、あまり作りこむことなく、とにかく現場に行こう」と、その場で感じたことを表現する方法を選択した。

 宮子に翻弄されるススメ。とことん役と向き合ったというものの、明確な答えが出ないなか、井口も現場にゆだねることが多かったという。「今回ロケハンに同行したことがあったのですが、宮子の部屋やススメの部屋に実際に行ったり、馬場さんや(蓉子役の)河合優実さんの芝居を見たりすることで、湧き上がってきたものを大切にしました」。

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■ライブでめちゃくちゃ目が泳いでいることも(井口)

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