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『ハロウィン』3部作が完結 監督が最後に語るブギーマンの正体とは? 『エクソシスト』へと通ずる奥深さも

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デヴィッド・ゴードン・グリーン

ジョン・カーペンター

■『ハロウィン THE END』と『エクソシスト』の奥深い関係

――今回は冒頭からコーリーという新キャラが登場し、かつてのローリー同様、子守りのバイトで恐ろしい体験をします。

いきなりローリーたちと無関係な新キャラが出たら面白いと思ってね。悲劇に見舞われたコーリーがハドンフィールドでどう扱われるか、それが現在のコミュニティの俯瞰図になる。また、彼とアリソンの危うい恋愛も今までの『ハロウィン』にはなかった要素だ。孫の恋を見守るローリーに不吉な直感が芽生え、彼女は再びブギーマンと対峙することになる。

――癒し難い傷を抱えたコーリーとブギーマンの不思議な共鳴は、ジョン・カーペンター監督が『クリスティーン』(1983)で描いた主人公の青年と魔性の車の関係を思い出しました。あるいは『13日の金曜日 完結篇』(1984)でコリー・フェルドマンが演じたトミー少年と殺人鬼ジェイソンの関係にも似ていますね。

今回新たに登場するキーとなるキャラクター「コーリー」 (C)2022 UNIVERSAL STUDIOS
コーリー・カニンガムの名前は、まさに『クリスティーン』の主人公アーニー・カニンガムから引用したんだ。アーニーやトミー、コーリーは皆、どこか脆い部分があり、だからこそ絶対的な力とある種の秩序を求めている。ホラー映画ではそれが悪い結果を招く。何かを渇望する人間に、邪悪が強大な影響を及ぼすんだ。

――善良で平凡な青年であるコーリーが邪悪に汚染される過程は、監督の最新作となる『エクソシスト(原題:The Exorcist)』(2023)にも通じますね。

数週間前に『エクソシスト』の撮影を終えたばかりだが、この2つの物語には共通項が多い。『ハロウィン』では娯楽性が高い打ち出しを志向した。『エクソシスト』は学術的な要素を盛り込み、ドラマティックな作品に仕上げるつもりだ。ブギーマンと悪魔、良く似た心惹かれる主題をまったく異なる角度から探る感じだね。

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■ブギーマンの正体は、人間だ

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