『ハロウィン』3部作が完結 監督が最後に語るブギーマンの正体とは? 『エクソシスト』へと通ずる奥深さも
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――劇中、ローリーは心を許したホーキンス保安官補と桜を巡る会話を交わします。桜は日本では大きな悲劇があった場所に植えられる樹木で、私たちにとっては特に印象深い場面でした。
桜はひとつのシンボルだね。僕も本で読んだり、写真を見て美しさに感銘を受けた。実はもうすぐプライベートで日本に行くんだ。子供たちを連れてね。この映画が公開される春に、僕は日本にいる。とても意義深い気持ちだよ。
――最後にローリーを悩ますブギーマンは悪霊のような超自然的存在だったのでしょうか。前作には少しヒントがありましたが、監督からもうこれ以上の説明はありませんよね?
ブギーマンの正体は「人間」 (C)2022 UNIVERSAL STUDIOS
僕はブギーマンは人間だと思っている。但し、超人的な回復力を備えた人間だね(笑)。彼はローリーに特別な執着があるわけじゃない。犠牲者は誰でもよく、特定の目的や動機もない。謎だらけの邪悪に対し、僕らが投影する不安や恐怖がブギーマンを超自然的な存在にする。トラウマを背負った人間やカオスに陥った社会が、想像を絶する行動に走るのと同じようにね。それが僕の『ハロウィン』の核なんだ。
(取材・文:山崎圭司)
映画『ハロウィン THE END』は公開中。