クランクイン!

  • クラインイン!トレンド

竹野内豊、不器用だからこそ「自分の心に嘘のないよう、ただ気持ちを大事に」演じたい

ドラマ

◆初のNetflix作品への出演「この作品を世界の人々に届けることに大きな意味がある」



 今年に入り、映画『イチケイのカラス』、『シン・仮面ライダー』と出演作が相次ぎ、本作の後にも、映画『探偵マリコの生涯で一番悲惨な日』『唄う六人の女』などの公開が控える。精力的な俳優活動の中でこれだけはゆずれないというものは何なのだろう。そう尋ねると「やはり監督がいて、いろいろな撮影状況がありますから、一言で『ゆずれない』とは一概には言えませんが、私は不器用なところがあるので、できる限り自分の心に嘘のないように、ただ気持ちを大事にしていきたい。それだけです」ときっぱり。

 「俳優という仕事はどんなに経験を重ねても満足できることはなく、毎回演じる役によって、すべて答えが変わっていくものなので、自分自身はただただその時の役を全うしていくだけだと思いますが、そんな自分が関わった作品を見た方々が、それぞれの人生の中で、なにか記憶の片隅に残っていけるような活動をしていけたらうれしいなと思います」。

 極限下に置かれても粛々と職務と向き合った、今回演じた当直長にも通じる部分もあるように思え、そう伝えると、「実際に死と隣り合わせの中で、何日間も作業にあたられていた方々の心情というのは計り知れないです。今回映像化することによって、多くの方々に、原子力エネルギーを私たちが必要とする時代が続いていく以上は、再び事故を起こさないためにも、何かを伝える、考えるきっかけになればと思います」と、改めて本作に込めた思いを語る。


 長いキャリアを誇る竹野内だが、Netflix、そして配信作品への出演は今回が初めて。作品に向き合う姿勢は、これまでと何も変わりはないそうだが、今回、この作品を「世界の方々に発してくれること」に大きな意味を感じている。

 「あの大惨事は日本だけではなく、世界的な問題だと思います。なぜ、福島第一原発で事故は起こったのか、避難を余儀なくされた人々は、あの時間をどう過ごしていたのか、世界中の人が知るべきだと感じています。福島の立ち入り禁止地域にはまだまだ手つかずのところもありますが、それを世界の人々が実際に自分の目で確認することはできない。けれど、この映像を通して1人でも多くの人に何かを感じとっていただくことができるなら、それはとても大きな意味があると思っています」。(取材・文:編集部 写真:上野留加)

 Netflixシリーズ『THE DAYS』は、6月1日より世界独占配信。

2ページ(全2ページ中)

この記事の写真を見る

関連記事

あわせて読みたい


最新ニュース

  • [ADVERTISEMENT]

    Hulu | Disney+ セットプラン
  • [ADVERTISEMENT]

トップへ戻る