上戸彩、子育て中の仕事選びは「無理だと思うものには、手を出さない」 周囲の支えに感謝
無謀とも思える反乱を起こす主人公の海江田の行動を通して、彼に巻き込まれていく周囲の人物だけでなく、観ているこちらにとっても、国際政治や世界平和について考えるきっかけとなるような作品だ。
上戸も本作を通して戦争や平和について思いを巡らせたそうで、「今、私には3人の子どもがいます。だからこそ戦地にいる子どもたちの映像を見たりすると、胸が張り裂けそうなくらい辛い」と切り出しつつ、「争いごとって、対立しているどちらにも、それぞれの信念や思いがあって、だからこそ終わらない。まず大切なのは、目の前にいる人を幸せにすること。それが世界中に広がっていったらいいなと思いますが、とても難しいものですよね」としみじみ。
日常の中で、子どもたちにはどのように平和の大切さを伝えていきたいと思っているだろうか。家族でニュースを見ていると、「子どもが、どうしても目の前に見えている映像だけで物事を判断してしまいそうになるところを、『ここにはこういう歴史があって、こういう人たちがいて、こういう争いごとが起きているんだよ』と説明することもある」という。上戸は「人それぞれに考え方や感じ方があるけれど、自分の目で見えたことだけで物事を判断せずに、いろいろな立場や考え方を知ってほしいなと思っています」と願いを込める。
母としての思いをあふれさせた上戸。10代、20代とがむしゃらに突き進み、結婚・出産後は働き方も変化した。2023年6月に第三子を出産し、「今は3人目の子がまだちゃんと寝てくれない時期なので、基本的に寝不足ですね」と苦笑い。「寝不足が響く年齢になってきたので、ちょっとしたことでいっぱいいっぱいになってしまいそうになったり、イライラしてしまうこともある」と素直に打ち明け、「そういう時は、宣言するんです。『ママ、今日はちゃんと寝てないからイライラしちゃうかも。気をつけてね!』って」と目尻を下げ、「『なんで怒っているんだろう。今日のママ、イライラしている』と思われる前に、自分から言う。正直に、理由を言葉で伝えます。原因が分かったほうがいいかなって」と正直なやり取りを心がけていると清々しく語る。