宮世琉弥&原菜乃華、3度目の共演で息ぴったり 「お互い何をやってもOK!」
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(左から)宮世琉弥、原菜乃華 クランクイン! 写真:高野広美
この言葉通り、原は“変顔”を含めて劇中かなり思い切った芝居を披露する。「エリーの妄想シーンのなかで、お立ち台みたいなところに登って、きらびやかな衣装を着てマイクの前で妄想のつぶやきに関してしゃべるシーンがあるのですが、テイクを重ねるたびに言い方のレパートリーを変えるんです。とても大変だったのですが、三木(康一郎)監督がモニターの前で大笑いしてくださったので『次は何をやろう』と楽しんで撮影ができました」。
原の思い切りの良い演技に宮世は「僕も台本を読んでいてどんな感じのお芝居をするのかな…と妄想して現場に行ったのですが、僕の想像を超えてくるお芝居をするんです」と原の芝居を絶賛すると「演じている側がこれだけ楽しい気分になって笑えるのだから、きっとお客さんも楽しんでもらえる作品になっていると思います」と自信をのぞかせる。
一方、宮世のキュンキュン演技も作品の大きな見どころの一つだ。宮世は「僕はあまりこういう役をやったことがなかったので、恋愛マスターの三木監督からいろいろ教わりました」と現場で試行錯誤しながらの撮影だったという。なかでも宮世が「おー」と思ったのが、エリーを自分に引き寄せる技。
(左から)宮世琉弥、原菜乃華 クランクイン! 写真:高野広美
宮世は「最初ちょっと僕が遠慮して、腰が引けてしまったんです。画的にグッとした感じに見えなかったようで『いいからもっと行け!』とゲキを飛ばされたんです」と振り返ると、再度の撮影で見事にキュンキュンシーンに仕上がったことに宮世は「技術も心も成長できた気がします」と満足そうに語っていた。
宮世同様、胸キュン映画のヒロインに初めて挑戦したという原は「私自身、恋愛映画のヒロインというのは一つの目標にしていたことなので、とても幸せな撮影でした」と充実した現場だったことを明かすと「私もエリーのように一つのものに入り込んでしまうところがあるので、とても共感できました。この役を演じられてうれしかった」と目を輝かせる。
互いに20歳と同学年の宮世と原。インタビュー中も、宮世が原の真似をして撮影エピソードを語るなど、仲の良さがうかがえる。そんな二人の良い空気感が随所に見られる本作。原は「すごくピュアでまっすぐな2人の恋物語。オミくんにドキドキさせられて、ニヤニヤしてしまうシーンもたくさんあります」と映画をアピールすると、宮世も「ウラオモテ王子と、妄想大好き女子という斬新なキャラクター設定で、これまであまり観たことのないような映画になっていると思います。ほかのキャストの方々も、とても個性的なので、最後まで飽きずに観ていただけると思います」と見どころを語っていた。(取材・文:磯部正和 撮影:高野広美)
映画『恋わずらいのエリー』は、3月15日より全国公開。
映画『恋わずらいのエリー』ポスタービジュアル (C)2024「恋わずらいのエリー」製作委員会 (C)藤もも/講談社