佐藤健、35歳の現在地「プライベートはどうでもいい 作品を後悔なきようにやりたい」
佐藤は3月21日に誕生日を迎え、35歳となった。30代も折り返しとなり、思い描いていた30代を歩めているか尋ねると、「そもそもこんな30代になりたいと思い描いてなかったです。準備できていない状態で突入し、30代のうちにこれをやろうと考えるようになったのは、32~33歳になってから」だと明かす。「俳優って年代によって演じる役が違うじゃないですか。その尊さをすごく感じていて。10代にしかできない役、20代にしかできない役、30代にしかできない役があるんだったら、悔いの残らないように、30代にやりたい役はやっておきたいなって思っています。そういう意味でいうと、仕事ではやり残したことのないようにしたいという思いが強いです。今の自分の中ではプライベートは正直どうでもよくて。作品を後悔なきようにやりたい」ときっぱり。
最近の佐藤はYouTubeを始めたり、千鳥のノブとバラエティの冠番組に挑んだり、さらにはプロデューサーとして作品に携わるなど、さまざまなジャンルで挑戦が続く。「もちろんやったことがないことにチャレンジしたいという気持ちはありますが、YouTubeもノブと謎解きしたりするのも、自分の中では日常というか、新しいことにチャレンジしている感は自分の中にはないんです。むしろ、いつもやっていることをできるだけ皆さんに見ていただけたらいいなということでしかないですね。作品をプロデュースすることも、作品について考えることはいつもやっていることじゃないですか。より公式的に深いところで関わることができるというだけなので、本質は変わらなくて。面白い作品を作っていきたいということが一番大きい。それだけですね。本当に」。
本作でまた新しい佐藤健像を見せてくれた佐藤だが、自身は佐藤健という人間をどんな人物だと捉えているのだろう? そう尋ねると「“省エネ”だと思います。燃費がいい。昔から無駄にエンジンをふかさないというか。…地球に優しくいたいので」。そう、いたずらっぽい笑顔で答えてくれた。(取材・文:田中ハルマ 写真:高野広美)
映画『四月になれば彼女は』は、3月22日公開。