千葉翔也&内山昂輝&鈴木崚汰が印象語る『WIND BREAKER』は「ある意味ヒーローもの」
関連 :
――作品にちなんで……皆さん、ヤンキーに憧れた経験はありますか?
鈴木:僕はあります。『クローズ』(※高橋ヒロシによる不良漫画)を見ていた世代なので、憧れはかなり強くあったのですが……結局なれませんでした。憧れが一番強かったのが中学時代だったのですが、担任の先生が180cm超えのゴリマッチョだったので、怖くて逆らえなくて……(笑)。
千葉:僕はないかもな~……。作品を見ていたりはしましたけどね。ドラマの『ROOKIES』(TBS系/2008年)や『ごくせん』(日本テレビ系/2002年)はめちゃくちゃ感動しました。あとは、学校ではつるまないけど一緒にカラオケに遊びに行ったりするヤンキーの友達がいました。すっごく面白くて良い奴だったんですよね。元気にしてるかな……(笑)。
千葉翔也
内山:僕もないですね。特に見ていた作品もないし……あ、『東京卍リベンジャーズ』はお仕事の関係で触れました。
鈴木:髪型をヤンチャにしたこととかもなかったですか? 学生が夏休みに入るとよく染めたりするじゃないですか。
内山:ないない!
千葉:僕は高校の時に金髪にしました(笑)。
内山:そうなの!? 自由な学校だったんだね。
千葉:自由を求めて勉強したんです(笑)。校則の緩い学校って偏差値高めじゃないですか。でもその結果、真面目な生徒しかいなくて僕だけ浮いてしまって……ヤバいやつだと思われるのが嫌ですぐ戻しました(笑)。
鈴木:実は僕も、期末テストが終わった解放感で、友達と一緒に学校をサボって髪を染めたことがありました。でも学校に行ってないから親に連絡がいっちゃって。お母さんは「あんた何してんの~」ってすごく優しく言うだけで怒らなかったんです。それがなんだか余計に罪悪感を掻き立てられて……。まぁ後日、しっかりゴリマッチョ担任に呼び出されて坊主にされたんですけどね(笑)。
内山:え~! それはパワハラだね。
鈴木:本当にそうですよね(笑)。でもその頃、先輩から目を付けられたことがあったのですが、そのゴリマッチョ担任が守ってくれたんです。
千葉:すごい良い先生だ……!
鈴木崚汰
――貴重な思い出話をありがとうございました。最後に、喧嘩の強さに価値を感じている桜にちなんで、皆さんが思う人間の価値、またかっこいいと思う人物像などを教えてください。
千葉:これは是非、内山さんの意見を聞きたいですよね。
内山:難しいな~……。人間の価値に関してはすぐに出てこないのですが、かっこいいと思うのは、今ショート動画や文章が流行っている中で、めちゃめちゃ長い小説を読んでいる人とか。バズっているとか関係なく自分の“好き”を突き通す人がかっこいいと思います。人に左右されない、ブレない姿に憧れますね。
千葉:内山さんもブレずにずっと映画が好きですよね。コアな映画とか詳しいんですか?
内山:面白ければなんでも観るんですけど、僕は売れてる映画も全然観るからな~。ミーハーなところもあるから、まだ自分の思うかっこいいには到達できていない気がする。
――そんな千葉さんはいかがでしょうか。
千葉:行動にしっかり理由があって、周りに流されない人はかっこいいと思います。ただ、その価値観を人に押し付けてしまうと、急にかっこよくない部類に入るので、他人を尊重できて自分のポリシーもしっかりある人に僕もなりたいと思います。
鈴木:僕は、努力している人が好きです。僕はこの業界に入る上でやるべきこと・準備をしっかりやってきた人間なので、自分と似たような境遇だったり、頑張っている人は無条件に応援したくなります。別にその努力をひけらかす必要はないのですが、コツコツ積み重ねる人はかっこいいと思っています。
(取材・文:米田果織 撮影:吉野庫之介)
テレビアニメ『WIND BREAKER』は、毎週⽊曜24時26分からMBS/TBS系28局“スーパーアニメイズムTURBO”枠にて放送中。
※高橋ヒロシの「高」の正式表記は「はしごだか」