櫻坂46・藤吉夏鈴にとって“ライブ”とは 「楽しいだけじゃなく、苦しいこともあるけれど」
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櫻坂46の二期生・藤吉夏鈴が『新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!』(8月9日公開)で映画初出演にして初主演を務める。演じるのは、高校の新聞部に新米記者として入部する1年生・所結衣。今年に入り、ドラマ、映画への出演が続いているが、昨年から「演技にも挑戦したい」と切望していたという。そんな思いが実現した現状について尋ねるとともに、「もの作りが好き」という彼女に、グループの活動の要でもあるライブへ懸ける思いを聞いた。
【写真】クールな表情から笑顔まで 櫻坂46・藤吉夏鈴の撮り下ろしカット
■「演技にも挑戦したい」思いが実現して
――本作で映画初出演にして初主演。グランジ・遠山大輔さんのYouTubeチャンネルに出演された際に、撮影を振り返って「新鮮」「毎日必死でした」と語っていました。
藤吉:監督がすごく細かいところにまでこだわりを持っていらして、そんな方に出会ったのが初めてだったんです。でも、私自身に監督の要求に対応できる力がなくて、苦戦していました。
――監督は特にどんなところにこだわりを?
藤吉:何度もご指導いただいたのは目です。人って、自分の言いたいことを本当に伝えようとするとき、目の輝きが増すというか、目に光が入る。そういうことをご指導いただきました。撮影した映像を確認しても、意識する前と後では全然違っていたので、今回一番の学びで、新しい感覚でした。
――それまで櫻坂46のMV撮影などではそこまで要求されることはなく?
藤吉:櫻坂の撮影では、割と自由にやらせてもらうことが多かったので、細かなディレクションに対応する力が付いていなくて。でも、ご指導くださっているときの監督の目が、少年のようにすごくキラキラしていて、その姿を見ているだけですごく楽しくて、新鮮でした。
――高校1年生で、新聞部の新米記者という役柄をどのように演じようと思いましたか?
藤吉:すごく純粋で、いろんな感情を吸収して表に出すような子なので、出会う人たちに対して興味を持っていく姿を見せられたらと思いながら演じました。特に部長のかさね(高石あかり ※高は正式には「はしごだか」)とのシーンが多かったので、彼女に怒られながらもついていく姿が愛らしく映れば、物語のポイントになるかなと思っていました。
――愛らしいといえば、結衣が憧れる正体不明の作家「緑町このは」だと思った相手に対して、「ファンです」と握手を求める場面はかわいかったです。
藤吉:愛らしいおバカちゃんに映ればいいなと思って、ちょっとおバカっぽくやってみました(笑)。
――昨年、ラジオ番組に出演されたときに、2023年は「演技をやりたい、とずっと言っていた」とお話しされていました。実際に『アオハライド』(WOWOW)、『作りたい女と食べたい女』(NHK)、そして本作と出演が続きましたが、経験されてみていかがでしたか?
藤吉:とにかく楽しかったです。新しい経験って、だんだんなくなってくるじゃないですか。それをここ1、2年くらい強く感じていて。そんなときにドラマや映画の現場で、新しく出会うすてきな人たちと同じ場所に集まって、1つの目標に向かいながら、ものを作っていくっていう経験をさせていただいて、それがとにかくうれしくて。ずっとワクワクしていました。
――経験したことをグループの活動に活かせたことはありましたか?
藤吉:ライブがすごく変わったって、スタッフさんやメンバーに言われるようになりました。自分でもライブ映像を確認すると、なんだか私じゃないみたいで、気持ち悪さもありつつ(笑)、ちょっと寂しさもあって。でも、いいって言ってもらえるのならそっちの方がいいですし、いろいろと経験させていただいたおかげで、少しずつ変われているのはうれしいです。