綾瀬はるか&柄本佑が明かす大切な出会い 「最初めちゃくちゃ怖い人だなと思った」「本当にただのいい奴」
関連 :
――ロズもチャッカリも物語のスタートと最後で変化しているところが、素敵に表現されていました。それぞれの声のお芝居はどのように映りましたか?
綾瀬:チャッカリは素敵でしたよね。しっかり感情が顔に出る、とても遊びがいがある役なのですが、すごく強弱や声の高低差を使って上手に伝わるように演技をしていて、ずっと見ていられるキャラになっていました。いじわるなんだけれど、本当はかわいい奴みたいなのが、しっかり声に出ていました。
柄本:そうでした? 本当? 自分では分からないからな。
綾瀬:いや観ていて飽きないキャラでしたよ。
柄本:僕のアフレコが最初だったんですよ。だから他の人の声も入っていないし、超不安でした。かなり焦りながらのアフレコで……。最初に吹替え版を観たとき、綾瀬さんのロズはピッタリだなと思いました。僕がアフレコのときは英語のロズだったので、それに慣れていたのですが、吹替えを観たときすんなり世界観に入っていけたんです。特にロボットの平坦な感じから、少しずつ奥行きが出てくる感じとかがとても素敵だなと思いました。でも撮り直しってやった? 僕は全編撮り終わったあと、初日にやった部分はほぼ全部撮り直したんです。やっぱり聞き直すと、明らかに後の方が、声が出ているんだよね。
(左から)柄本佑、綾瀬はるか
綾瀬:私は自分で聞いて気になる部分は撮り直しをしてもらいました。でもアフレコってカメラがいっぱいついていて恥ずかしいよね。何か見られている感じがして。
柄本:分かる! シーンに合わせて動いちゃったり、顔に力がはいったりね。だから僕はとりあえず緊張しないようにブースの中を自分の部屋だと思おうとしたの。寝っ転がるまではしないけれど、ストレッチしたり、靴脱いで裸足になったり(笑)。
綾瀬:ロズはロボットなので、なかなか遊べない部分があったので、チャッカリを見ていて「こういう役をやりたいな」って思っていましたね。
柄本:確かに感情が揺れ動かないなか、微妙な部分を表現するのは大変だっただろうなって思った。
綾瀬:最初は本当にロボットっぽくて割り切った感じでできたのですが、途中からちょっとずつロボットなんだけれど、人間味が見えるというさじ加減は難しかったですね。ロズが少し母親的な気持ちを宿したときの変化はすごく意識しました。感情が芽生えてからは、寂しさや悲しさみたいなところが結構出てくるんですよね。それをチャッカリが明るさで包み込んでくれるみたいな。ロズとチャッカリのコンビは好きでした。