クランクイン!

  • クラインイン!トレンド

元宝塚月組トップ娘役・海乃美月、退団後の充電期間を経て改めて気づいた舞台への思い

エンタメ

◆退団後半年の充電期間を経て改めて気づいた舞台への思い



――海乃さんは宝塚在団中に『1789 -バスティーユの恋人たち-』や『グランドホテル』で、役替わりを経験されています。役替わりとWキャストでは、まったく同じではないかもしれませんが、同じ役を演じられるキャストさんを意識されたりはしますか?

海乃:『1789』の時はまだ研5(入団5年目)で、あんなに大きな役を任せられると思っていなかったんです。ただただプレッシャーを感じていて、どんなふうにお稽古をしていたか憶えていなくて(苦笑)。『グランドホテル』の時は、同じフリーダ役を演じられた早乙女わかばさんのすごく素敵だなと感じたところは盗んでいました。見た目も声も全然違うから同じようにはできない、違うものになって当たり前だと言い聞かせながら、でも近づきたいなとあこがれている部分が多かったです。

今回も桜井さんの演じ方であこがれている部分がありますが、私自身の演じたいボニー像を貫きたい気持ちが強いので、桜井さんから良いところをいっぱい盗みつつ、自分なりのボニー像を作り上げることに集中したいと思っています。

――共演には、元月組トップスターの霧矢大夢さんや、有沙瞳さんといった宝塚OGの方もいらっしゃいます。

海乃:めちゃめちゃ心強いです。霧矢さんは私が組配属になった時にちょうど退団公演をされていて、当時楽屋でお会いしたんですが、公演はご一緒していなくて。今回ボニーのお母さん役を演じていただけるので楽しみです。有沙ちゃんとは、1期違いなんです。今回歌稽古がみなさんとご一緒する初めての現場だったのですが、そこで有沙ちゃんとお話ができたことで、自然と周りの方とも会話ができたので感謝しています。


――退団から半年以上が経ちましたが、今の心境はいかがですか?

海乃:退団後一回舞台から離れてみて自分がどう感じるのかを知る期間にしたいと思っていました。自分が一番心の動くことは何かを探してみようと、半年過ごしていたんです。その間、モデルのお仕事だったり、地元のお仕事だったり、海外に行くことも目標だったので台湾でイベントのお仕事だったり、いろんなことに挑戦しました。そして「やっぱり演技や、歌の仕事をしていきたい」と思う自分がいました。舞台で1から役を作り、楽曲を自分のものにしてお客様に観ていただくのが好きなんだなと、改めて判った気がします。今お稽古をしていて、私はやはり舞台が好きなんだと実感しているので、今回の作品で新しい一歩を踏み出せることが楽しみです。

(取材・文:田中ハルマ 写真:高野広美)

 ミュージカル『ボニー&クライド』は、東京・シアタークリエにて3月10日~4月17日、大阪・森ノ宮ピロティホールにて4月25日~30日、福岡・博多座にて5月4日・5日、愛知・東海市芸術劇場大ホールにて5月10日・11日上演。

3ページ(全3ページ中)
ミュージカル『ボニー&クライド』プロモーション映像

この記事の写真を見る

関連記事

あわせて読みたい


最新ニュース

  • [ADVERTISEMENT]

    Hulu | Disney+ セットプラン
  • [ADVERTISEMENT]

トップへ戻る