櫻坂46大園玲・中嶋優月が語る、卒業の小池美波&一期生への思い「みいさんには全部話せていた」
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――今回のシングルの活動をもって、一期生の小池美波さんが卒業されるということで、小池さんとの思い出についてもお聞きできればと思います。
大園:私は、表題曲メンバーのフォーメーション発表があった後に、みいさん(小池)とよくお話をしたことが印象に残っています。1stシングルの発表のとき、お互い偶然近くにいてお話しして、その後も、2枚目、3枚目と、なぜか毎回フォーメーション発表の後に、みいさんとすれ違ったり、たまたま近くにいることが続いて。気づけば、発表の後にみいさんと話すのが、自分の中での恒例になっていました。
みいさんも、これまでいろんな経験をされてきたからこそ、私が思っていることをどんなに正直に話しても、驚かずに受け止めてくださるんです。あ、思い出したら泣いちゃいそう…。
(涙ぐんで)本当の気持ちを話しても「自分も通ってきたよ」っていう感じで、どんな気持ちも否定しないで聞いてくれて…。自分の中で「こんなこと思うなんて最低だな」とか、誰にも言えないと思うようなことでも、みいさんには全部話せていました。
――どんな気持ちも受け止めてくれたんですね。
大園:はい。本当にそうです。
――中嶋さんはいかがですか。
中嶋:1年目のときに、すごくしんどかった時期があったんです。私は、人に悩みを相談するのが苦手で、人前で涙を見せることもほとんどなかったんですけど、そのときは珍しく落ち込んでいて、誰にも話せないまま、1人になりたいと思っていました。
あるイベントのとき、衣装部屋なら1人になれるかなと思って入ったら、奥にみいさんが1人でいたんです。「すみません、お邪魔します…」って言って、私はただぼーっとしてたんですけど、気づいたらみいさんがそばにいて。そこから、私も無意識のうちに全部話してしまっていました。
自分の悩みなんて誰にも伝わらないだろうってどこかで思っていて。誰かに理解してもらおうとも思っていなかったんですけど、みいさんには話せて、的確なアドバイスもくださいました。
その経験で、「人に話してみるのも、悪くないんだな」と初めて思えたんです。それからも、特別いつも一緒にいるわけではないんですけど、なぜか私が泣くタイミングでは、必ずみいさんがそばにいてくださったなと思います。
――お2人とも、すてきなお話ですね。
大園:泣いちゃいました…。
――そんな小池さんが卒業されると、一期生が全員卒業されることになります。三期生の皆さんは、一期生と過ごす時間はそこまで長くなかったとは思うのですが、どんな思いがありますか。
中嶋:意外と、一期生の皆さんと過ごす時間は多かったなという感覚が私たちの中にはあるんです。2年って短いですけど、振り返ると、一期生の方々が私たち三期生との時間をたくさん作ってくださったなって。
もう卒業が決まっていた方もいたはずなのに、こんなに関わってくださったんだなって、今になって思います。私たちからすると一期生の先輩は、すごく遠い存在というか、憧れの方々だったんです。でも、皆さんすごく優しくて、ちゃんと目線を合わせて話してくださるんです。
例えば、(齋藤)冬優花さんが「さっきの“なんラブ”(『何度 LOVE SONGの歌詞を読み返しただろう』)のゆーづ、すごくよかったよ」と言ってくださったり、(上村)莉菜さんも「“夏近”(『夏の近道』)のあのシーン、すごく好きだったよ」と声をかけてくださったりして。そうやって、ちゃんと見てくださって、言葉を掛けてくださることが本当にありがたかったです。
長くグループを作り上げてきた方々の、そういう姿勢が、櫻坂46をより良いグループにしていくんだなって思います。
大園:私も、一期生の皆さんには本当にたくさんのことをしていただいたなって思います。卒業されてから改めて、それがどれだけ大きなものだったかを実感することが多くて。
「自分はちゃんと、後輩に同じことをしてあげられているのかな?」って考えることもあります。やっぱり、一期生の皆さんの姿を見て、「こんなふうになりたい」と思ってこの世界に飛び込んだので、卒業されても、私の中にはずっと皆さんがいます。
でも意外と、会おうと思えば会えるなって思うんです。卒業されても、見守ってくださっているのは感じるし、新しいことを一緒にできるわけじゃないですけど、これからもたくさん会いたいなって思います。
(取材・文:堀タツヤ 写真:上野留加)