元宝塚宙組トップ娘役・潤花、退団後も変わらぬ舞台への思いとこの2年で生まれた変化
――共演の井上さんや浦井さんの印象はいかがですか?
潤:お二方のことは、これまで客席から拝見していました。作品、お客様への力強いエネルギーを劇場で感じていましたので、そんな素敵な方々とご一緒できること大変うれしく思います。そしてなによりも皆さんから、井上さんと浦井さんは本当にお優しくて面白い(笑)と伺うので、お芝居をご一緒できることがとっても楽しみです。
――潤花さんの面白さとの相乗効果も楽しみです(笑)。
潤:ご迷惑おかけしないよう頑張ります(笑)。
――潤花さんは、フランス革命期を扱うことの多い宝塚で、その時期の作品は『ひかりふる路~革命家、マクシミリアン・ロベスピエール~』くらいのご出演でしたでしょうか。トップ娘役さんになられてからは現代物が多かった印象がありますので、今回のルーシーの華やかなドレス姿もとても期待が高まります。
潤:ありがとうございます! 宝塚時代から私はお衣装に役作りを助けてもらうことが多くて、お衣装合わせが大好きなんです。アクセサリーもすごく大切にしたい部分ですし、着こなしの部分でもルーシーとして、“私がきれいにルーシーの衣装を着ている”ではなく、“ルーシーがこのお衣装を着ている”という身から出るオーラではないですが…皆さまに感じとっていただけるよう頑張ります。
ミュージカル『二都物語』メインビジュアル
このビジュアル撮影もびっくりするほど素敵な時間でした。撮影までにルーシーがどういう女性なのか、自分の中に持った上で臨みたく調べて行ったのですが、スタッフの方々が全部引き出してくださって! ポージングはもちろん、心情を引き出すためにシーンを言ってくださったり。一足先に作品に足を踏み込ませてもらったような感覚で、記憶に残る撮影でした。
――本作は音楽も素敵な作品です。
潤:お客様も何回観ても新しいものを受け取ることができるという繊細な楽曲で、本当に素晴らしいです。私自身、ルーシーが自分の感情をそのまま言葉にできているような感覚になります。ソロの曲は初演から歌詞が変わりまして、よりルーシーの正直な気持ちが歌になっているように思います。お芝居と一体化しているので、しっかりお伝えできるよう頑張ります。
――潤花さんは、お芝居、歌、ダンスでは、どれを一番大切にされていますか?
潤:これまでは「お芝居」とお答えしていましたが、悩ましいです。ただ歌にも踊りにもお芝居が絡んでくると思っているので、何か一つと言われたらやはりお芝居かなと思います。お芝居も歌も踊りも技量の部分でまだまだ未熟なので、そこは一生懸命励んで結果を出すという覚悟でいます。