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パク・ソンフン「僕の表現が偏見をなくす手助けになれば」 『イカゲーム』トランスジェンダー役への思い

海外ドラマ

 世界的社会現象となった『イカゲーム』の完結編となるシーズン3が、27日にいよいよ配信。シーズン2では、再びゲームに舞い戻ったものの絶望の淵に突き落とされたソン・ギフン(イ・ジョンジェ)の姿が描かれ、その直後を描く最終シーズンの幕開けを世界中の視聴者が今か今かと待ちわびている。そんな本作でトランスジェンダーのヒョンジュ役を務めたパク・ソンフンに、今回クランクイン!がインタビュー。ヒョンジュ役を引き受けた思いや役作りの裏側に加え、ヒョンジュと行動を共にするジュニ役のチョ・ユリとクムジャを演じたカン・エシムとのほっこりエピソードも明かされた。 ※シーズン1~2のネタバレを含みます。ご注意ください

【写真】『イカゲーム』ヒョンジュ、シーズン3では青のゼッケンを身に着けているのが気になる

■役を引き受ける上で心配も

 シーズン1から3年後。数多の犠牲者を出してきた“イカれたゲーム”に終止符を打つべく、再びゲームに戻ってきたギフンだったが、参加者に中止を説得できず、第1ゲーム「だるまさんがころんだ」、第2ゲーム「五人六脚 近代五種」、第3ゲーム「マッチゲーム」とゲームは進み、プレイヤーたちは一人また一人と悲惨な死を迎えていった。前回から大きく状況を変えることができずにいたギフンは、かりそめの仲間を集めて運営側への反乱を決意。ところが数々のアクシデントに見舞われ、計画は失敗。その上、目の前で大切な親友チョンべ(イ・ソファン)の命を奪われてしまった―。しかしギフンの意に反し、シーズン3でもゲームは続き…。

 パク・ソンフン演じるヒョンジュは、性別適合手術の費用を工面するためゲームに参加。「女性として生きたい」と決意して以降、家族から縁を絶たれ、仕事も失い、借金まみれになった。心優しい人物な一方、元特殊部隊員という意外な経歴を持ち、ギフンとともに反乱に参加。銃撃戦の最中に弾薬を取りに向かったデホ(カン・ハヌル)を追って宿舎に戻るが、ピンクガードに追い詰められてしまう。

ヒョンジュ(パク・ソンフン) 『イカゲーム』シーズン3場面写真 Netflixシリーズ『イカゲーム』シーズン1~2:独占配信中、シーズン3: 6月27日(金)世界独占配信
――まずはシーズン2を振り返らせてください。ヒョンジュ役のオファーが来た際はどんな心境でしたか?

パク・ソンフン(以下、ソンフン):実は最近悪役ばかりだったので、今回ヒョンジュのような心温かい素晴らしいキャラクターを演じられることが、すごくうれしかったです。ただ同時に僕はトランスジェンダー当事者ではないので、この役を引き受けることで、トランスジェンダーの皆さまに失礼がないか心配もしました。お話をいただいた時は、そういった感情が入り混じっていました。

――役作りはどうやって行ったのでしょう? 参考にした作品などはありますか?

ソンフン:役作りにおける勉強や研究は自分では行ったのですが、特定の人物や作品を参考にするようなことは基本的にありませんでした。

――ファン・ドンヒョク監督とも話し合って役を作っていったのでしょうか。

ソンフン:はい。監督とは毎回毎回いろいろなことを話しました。衣装スタッフさんとも「こういう衣装がいいのではないか」「こんなメイクがいいんじゃないか」という話もしました。個人的にはトランスジェンダーの方がいらっしゃるバーに行ったり、トランスジェンダーの方のYouTubeを見たり、実際にトランスジェンダーの方にお会いしてインタビューを行って、意見交換をしたりして役作りを行いました。

――実際にセットに入った時はどうでしたか?

ソンフン:撮影中のビハインドストーリーを1つ挙げるとすると、現場に行くたびに視線を感じるような気がしました。撮影現場のセットには500人くらい人がいるのですが、初めての撮影でメイクをしたヒョンジュの格好でセットに入った時に、そこにいる全員の視線が一気に自分に向いているような雰囲気を感じてビックリしました。

――シーズン3ではギフンとヒョンジュが言葉を交わさず、表情で見せ合うシーンが見受けられますが、イ・ジョンジェさんとも話し合いを?

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■「ごはんの時間が楽しみ」ほっこり撮影裏

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