『帝乃三姉妹は案外、チョロい。』日向未南×天海由梨奈×古賀葵×青山吉能 「優はずるいよね」4人が語る、ときめきと本音
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――日向さんから見た一輝、二琥、三和の魅力は?
日向:一輝さんは、自分自身を“帝乃一輝という存在”としてしっかり確立しているところがすごく印象的でした。男役トップスターとして、「こう在るべき」と覚悟を持って立っている感じがして、その姿がとても凛としていてかっこいいんです。でも、その裏側には努力の積み重ねや、迷い、壁がちゃんとあって。それがこの作品ではとても丁寧に描かれているんです。
優と出会ってから少しずつ見えてくる、彼女の女性的な一面や照れた表情が、またすごくかわいくて……。悩みながらも前に進もうとする姿や、壁を乗り越える過程すらも一輝さんらしくて、やっぱり「この人、かっこいい!」って改めて思わされます。
二琥さんは、三姉妹の中で一番“乙女”な部分が強くて、すごくヒロイン感のある子だなって思います。表向きはとても強くてストイックな印象なんですけど、優の何気ない一言にもちゃんと心を揺らしたり、ちょっとした優しさに嬉しそうに反応したり……。そんな一面がとても愛らしくて。
それに、かわいい服や小物が好きだったりと“少女趣味”なところがあって。でも、それをすぐに表に出せるタイプではなくて、どこか奥ゆかしさがあるんですよね。
三和さんとの関係は、他の姉妹とはまた違った、すごく“対等”な関係だなと感じています。
優は三和さんのことをちゃんと見ていて、「三和さんってこういうのが好きなんだろうな」って理解しているし、三和さんもまた、姉妹のことも優のこともすごく丁寧に見ている。どこか友達のようで、でもちゃんと“お互いを認め合ってる”関係性で。心の距離が一番近いコンビなんじゃないかなって思います。その歩み寄り方がすごく自然で、見ていてとても面白いし、あたたかい気持ちになります。
テレビアニメ『帝乃三姉妹は案外、チョロい。』場面写真(C)ひらかわあや/小学館/アニプレックス
――天海さん、古賀さん、青山さんから見た優の魅力は?
青山:優は……ずるいよね(笑)。
天海:ほんと、無自覚って一番タチが悪い(笑)。でもそこが優のすごさだなって思います。三姉妹はそれぞれの分野で完璧を目指して、理想像を背負って生きてきたけど、優だけはその“完璧じゃない部分”をちゃんと肯定してくれるんですよね。どんなときも変わらない距離感で接してくれて、誰に対しても公平であろうとする。そのうえで、相手ごとに微妙に異なる“優しさのベクトル”を自然に向けてくれるから、もう心を持っていかれちゃうんです。
古賀:でも、それってただ優しいだけじゃなくて、優がたくさんの経験をして、本物を見てきたからこそ言える言葉だったり、態度なんですよね。表面だけじゃなくて、“その人の本質”をちゃんと見ようとしてくれるから、フィルターをまとって生きてきた三姉妹には、彼の言葉が深く刺さるんだと思います。たぶん、他の誰が言っても届かない。優だからこそ、三姉妹の心を揺らせるんですよね。
天海:そうそう。急にスイッチが入って“イケメンモード”になったりもするじゃないですか。あれは反則(笑)。それまで完璧を保っていた三姉妹が、急にじたばたし出すんですよ。もう、完全にやられてる。そういうギャップがたまらないし、だからこそ、優ってこの物語の中で本当に大切な存在なんだなって、読み進めるたびに実感します。
テレビアニメ『帝乃三姉妹は案外、チョロい。』場面写真(C)ひらかわあや/小学館/アニプレックス