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吉高由里子、“伝えたい”“話したい”と思うことは「私の一番の性(さが)」

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吉高由里子
吉高由里子 クランクイン! 写真:高野広美

 昨年大河ドラマ『光る君へ』で主人公・まひろ/紫式部の姿を通してまた新たな魅力を届けてくれた吉高由里子。そんな彼女が、大河主演と同時進行で取り組んだ“ひとりごと”本『しらふ』(ワニブックス)を自身の誕生日にあたる22日に発売した。読書は苦手だという吉高だが、本書制作を通じて新たな思いや気づきを得たという。

【写真】緑の中にたたずむ吉高由里子が女神のような美しさ!

◆デビュー20周年、大河ドラマ、年女……すべてが重なりお祭り状態で受けた出版オファー

 本書は芸能生活20周年の節目を迎えた吉高が、「喰」「演」「夢」「恋」「月」「匂」「触」「暮」「残」「伝」「逢」「喜」「雨」など、漢字1文字を入口に繰り広げる“ひとりごと”計54篇を、書くように話していく自由な呟きスタイルで収めた一冊。吉高直筆イラストの挿絵も掲載されるほか、ONE OK ROCK・Toruとの「同級生スペシャル初対談」や、密着撮り下ろし写真&直筆旅日記 in ニュージーランド「まだ見ぬ星空を探す旅」などを収録した盛りだくさんな1冊となる。

――2023年に「吉高さんの感性が伝わる本を作りたい」とのオファーを受けスタートした本作。お話を聞かれた時のお気持ちは?

吉高:小学校の時から、作文が書けなかったんです。自分では作文だと思っていたものが、「これはあなたの詩になっちゃってるから」って言われたりして。これまでX(旧:ツイッター)を書籍化したいというお話もあったりしたのですが、Xも私はただの感想文だと思って書いているんですね。受け入れたくはないんですけど、私は人と書き方が違うのかなと思ったりしていました。

今回そこが面白いと思って提案してくれたのですが、書き物を残すって自分としてはあまりやりたくないと思っていたんです。その時の“本当”も生きていれば変わってしまうかもしれないし、変わらない信念があるっていう自信もなかったので。でも長く知っている担当さんだったので、やりますかと(笑)。

――2023年~2024年というと、大河ドラマ『光る君へ』としっかり向き合わなければいけない時期だったと思います。そんなタイミングなので、大変になるのではという考えはなかったですか?

吉高:なかったですね。「大河を引っ張っていかなきゃ!」っていう思いが強かったらそう思ったかもしれないですけど、私はちゃんと人にぶら下がるタイプなので、甘えさせてもらうところは甘えさせてもらっていましたし(笑)。デビュー20周年という節目と大河も重なり、さらに年女ということもあって、「やろう!やろう!」とちょっとお祭り状態だったのかも(笑)。

でも、話している時はなんのプレッシャーもなかったんですけど、文章の確認っていうのが大変なんだなって知りました。映画やドラマの取材日になると1日に20件とかの取材を連日受けるじゃないですか。あの量の原稿確認、マネージャーって大変なんだなと思いましたし、改めてありがとうございます!っていう気持ちにもなりました(笑)。

吉高由里子『しらふ』通常版書影 (C)ワニブックス
――タイトルが『しらふ』に決まった経緯を教えてください。

吉高:“本当の”“素のまんまの”というこの本のテーマに一番近いかなということで一瞬で決まりました。私らしい感じもあるんじゃないかなと思います。

――ニュージーランドを撮影地に選ばれたのはどんなことからでしょうか?

吉高:この本の中に空や宇宙、星に関する内容も多かったですし、私自身もすごく宇宙や星に興味があるんですね。ニュージーランドに世界遺産になるかもしれない星空があると提案いただき、「日本より早く日が昇る国って行ったことないな」と思って、行ってみようということになりました。

実際に行ってみると、天の川を見ることができたり、「死んだんかな?」って思うくらい星空が本当にきれいで感動しました。今回は、いろんな場所を移動して撮影したのですが、その移動距離もプライベートの旅行ではできないような旅の醍醐味があって、面白かったです。

――さらに、ONE OK ROCKのToruさんとの対談も収録されています。Toruさんとの対談はいかがでしたか?

吉高:誰と対談しよう?と考えた時に、Toruさんとは中学校が一緒で私がこのお仕事をする前からのお友達なので、それも面白いかなと思い、お願いしました。プライベートでもよくゴルフに一緒に行くので、すごく久しぶりに会うという感じでもなく、だけどちょっと恥ずかしい気持ちがありましたね。10代の自分たちに、30代になってもまだこういう仕事を続けていて、お友達でいられる関係ってすごいよね!面白いことが起きるよ!って教えてあげたいような、あまり感じたことのない感覚でした。

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◆60歳、70歳になった時に、この本を出版できたことを感謝する経験になれば

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