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斉藤由貴、今年デビュー40周年 あの頃から変わったこと、変わらないこと

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◆本格初舞台で『レ・ミゼラブル』コゼット役を経験したことがキャリアの助けに



――久しぶりの舞台作品となりますが、斉藤さんの中でミュージカルとストレートプレイでお気持ち的に違いはありますか?

斉藤:ミュージカルのほうが楽しい! ストレートプレイのお芝居は、緊張感で胃が痛くなりますね。

ミュージカルのほうが舞台の持つ趣旨には合っている気がするんですよね。暗闇の中で目の前で出演者が演じ歌ってくれて、幸せな気持ちになってワクワクしながらひと時を過ごし、「あぁ~楽しかった!」と思わせてお客様を帰すことができるじゃないですか。本来舞台ってそういうものじゃないかなって。今は重めの舞台も多いですしテーマによってお客様に預けるものは違いますけど、でも本来舞台ってお客様と舞台上の役者が一体となって楽しい空間を作りあげ、夢を見させるものなんじゃないかなと思うんです。だから私はミュージカルがすごく好きなんですよね。

――斉藤さんの初舞台は、1987年の『レ・ミゼラブル』。初舞台が、帝国劇場で、レミゼで、コゼットで、というのはかなりスパルタな印象がありますが…。

斉藤:本当のことを言うと、その前に1つ出てるんです。学生の時の夏休みに栗原小巻さん主演の『マイ・フェア・レディ』に、花売り娘で1シーンだけ。ほとんど楽屋にいてモニターを観てるだけだったんですけど、あれは素晴らしい経験でしたね。私のミュージカル好きはあそこから来てるのかもしれないな。

その後に、帝劇で『レ・ミゼラブル』のオーディションを受けて出演が決まって。でも演じたコゼットという役がとても難しい役だったんですよね。ピュアなかわいいガールという象徴的な役だったので、演じるという意味では葛藤の多い、チャレンジングな、あがいてもあがいてもどこをどう攻めればいいのか分からないような役でした。かわいい役だけど、ゆえに苦しかったですよね。でもそれを最初に経験したことが、のちの私のキャリアにとってはすごく助けになった気はします。


――キャリアということで言いますと、今年はデビュー40周年。記念コンサートにも伺いましたが、ヒット曲の数々を当時のままのキーで歌われていて感動しました。

斉藤:どうしても年齢を経るごとに喉って開きづらくなるし、声帯も弱くなってくるので、ここ数年歌のお仕事の前はちゃんとボイトレをしたり、私にしては珍しく頑張って努力しています。

あと、とても運がいいことに、あまり声が下がらないんですね。歌手一辺倒ではないのでものすごくトレーニングしているわけではないんですけど、なぜかあまり低くならないというか。お酒とかたばことかに縁のない人生を送ってきたからかしら。…なんででしょうね。

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◆デビュー40年で変わったこと、変わらないこと

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