timelesz・佐藤勝利、主演舞台の“心配性で臆病”な主人公に共感 メンバーや家族との絆も明かす
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――小山さん、松下さん、神保さん、入野さんと前回に続いての顔ぶれが揃いました。前作での思い出は何かありますか?
佐藤:小山さんからは「こうしてください」っていう指示があまりないんです。「これ、どっちですかね?」と聞いたりするんですけど、「どっちもあるよね」「どっちもいいよね」という感じで。演じる僕の心がどう動くかというのを大事にしてくださる方なんですよね。楽しさもたくさん教わりましたし、初めてのストレートプレイ作品の演出が小山さんで本当によかったなって思いました。
前回の『ブライトン・ビーチ回顧録』では、共演の皆さんとは、コロナ禍の上演だったので食事にも行けずでした。でも自由くんとは、ここだけの話なんですけど、距離を保てるから2人で京都を自転車で周った思い出があります。道に迷ってお互いのせいにしたり(笑)、走りながらミュージカルの歌を一緒に歌ったり、いろいろ思い出がありますね。
今回はご飯も行けるし、打ち上げもできるし、稽古中もマスクをせずに顔を見て話せる。4年前に初共演させてもらっていますけど、オフの部分でご一緒できるのは初めてになるのでそこもまた楽しみです。今回京都には行かないですけど、みんなで自転車に乗るかもしれません(笑)。
――舞台単独初主演で初ストレートプレイとなった前作の後、『Endless SHOCK』『ハロルドとモード』『モンスター・コールズ』と、コンスタントに舞台にご出演されている印象があります。
佐藤:もともと舞台は好きでしたし、演劇をやりたいという気持ちはあったんです。前作を通して演劇の楽しさをより感じるようになりました。
――舞台経験を重ねる中で、ご自身の中に変化はありましたか?
佐藤:一つ一つの作品を経験させてもらう中で得たものはたくさんあるんですけど、サイズが違ういろいろな劇場を経験させてもらったことはよかったと思います。わりと大きいステージから経験させてもらっているというのも大きいかもしれないんですけど、遠くまで届けなきゃいけないという思いがネックになることもあるんだということを学びました。
僕は一番奥の席まで届けなきゃっていう思いが強いんですね。そういうことじゃなくて、「そこにいればいいんだから。表現じゃなくて、存在をしていなさい」っていうのを『モンスター・コールズ』でご一緒した山内圭哉さんに言っていただいて。肝に銘じるようになりましたし、自分が求めていたところにたどり着くためには、そういうことを意識しなきゃいけないんだなっていう気づきにもなったので、レベルアップしてるとかの話ではないんですけど、意識が変わったと思います。