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大倉孝二、俳優デビュー30年 芝居は「あまり好きじゃない」、けれど間違いなく真剣に取り組んでいる

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◆生活態度から何から何まで全てにダメ出しされていた



――この秋は、KERAさん作・演出の舞台『最後のドン・キホーテ THE LAST REMAKE of Don Quixote』でタイトルロールのドン・キホーテを演じ、主演を務めます。ドン・キホーテといえば、風車を巨人と思い込み突撃するエピソードも有名ですが、“おじいさん”のイメージがあります。改めて設定を見ると50歳。大倉さんは7月に51歳になりました。実は同年代なんですね。

大倉:確かに少し老人のイメージはありましたね。原作は400年前の作品ですけど、400年も経たなくても、昭和の50歳とも、今はイメージが違いますし、KERAさんがどういう年齢設定で描こうとしているのか、現段階では分かりません。なので年齢のイメージ的にどんな感じかは、まだ考えていないんです。

――KERAさんの年齢設定。

大倉:演出するときによく言うんです。たとえば60歳の年齢設定だとして、「昔の60歳でやって」とか。

――ご自身が「50歳を過ぎた」ことに対して何か感じることはありますか?

大倉:普通に老いていますけど、特に思うことはないです。精神年齢はそんなに上がってないと思いますし。特殊な仕事をしていることもあって、昔のイメージの50歳よりも、より幼い部分が多い気がします。


――KERAさんとのお付き合いも30年です。関係性に変化は感じますか?

大倉:KERAさんは劇団の主宰者で、私はというと、最初のころは外の仕事はしていませんでしたので、完全なるボスと、そこにいるただの構成員のひとり。まともに口をきいたこともなかったですし、怒られてばっかりでした。KERAさんもあちこちで言ってますよ。「人生で一番怒ったのは大倉だ」って。いまも演出で「こうして」というのは当然ありますけど、注意されることは少なくなりましたね。

――注意というと。

大倉:昔は取り組み方とか、生活態度から何から何まで全てにダメ出しされていました。人間性とか。いまも別に人間性を認めてもらえているとは思いませんけど、さすがに、50歳の男の人間性に対して、60歳の人がダメ出しするような面倒くさいことはしないので。

――振り返ると、“叱ってもらった”感覚でしょうか。

大倉:KERAさんだけじゃなくて、いろんな人に怒られました。怒られるのは楽しくないですけど、それによって気づけたことも多いと思います。そのおかげで外にも出ていけるようになれた、のかもしれません。

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