岩橋玄樹、長い休養期間を経て気づいた大きな支え “ファンと涙したライブ”が自分を作る原点に

ソロアーティストとして活動する岩橋玄樹が、ファンタジーホラー映画『男神』でスクリーンデビューを果たす。映画の出演が決まった時には「ファンも喜んでくれるかなと思いました」と語るように、応援してくれる人たちの存在を胸に邁進している彼。「僕とファンの関係性は、世界一ステキなもの」と輝くような笑顔を見せた岩橋が、それを実感した瞬間やこれからの夢について明かした。
【動画】優しい笑顔でファンへの思いを語る 岩橋玄樹のインタビュー映像
■新境地に充実感!
原作『男神』は、2020年に「日本(美濃・飛騨等)から世界へ!映像企画」にて入選。YouTube超人気サイト「怖い話怪談朗読」にて朗読され、「今までで1番怖い話」と一躍注目を浴びた話題作だ。全国各地で母と子の失踪事件が相次ぐ中、新興住宅地の建設現場に正体不明の深い“穴”が発生。そこで働く和田(遠藤雄弥)の息子も忽然(こつぜん)と姿を消してしまう。息子が不思議な森へとつながった穴に迷い込んだことを知った和田は、「決して入ってはいけない」と語り継がれる穴へと進む決意をし、そこで得体の知れない恐怖と狂気に遭遇する。
映画『男神』メインビジュアル (C)2025「男神」製作委員会
初めての映画出演が決まり、「ファンも喜んでくれるかなって。最初に、ファンのことを思いました」と笑顔を見せた岩橋。「もともとホラーやファンタジーも大好きなので、初めての映画がファンタジーホラーになったことも、とてもうれしいです。僕も映画の中で描かれた、違う世界が広がる不思議な“穴”に入ってみたい」と好奇心をのぞかせる。
岩橋が演じた山下裕斗は、巨大な重機を操る建設会社の職人で、困った人がいたら我先にと駆けつける、主人公の和田にとっても頼もしい存在だ。岩橋は、「ここまで男っぽい役柄を演じるのは初めて」とニッコリ。
「裕斗くんは、タンクトップでヘルメットを被っていて、ずっと泥だらけです。ヘルメットを被っているので前髪を上げているのですが、これまで演じた役を考えてもこんなに前髪を上げることがなかったなって。でも自分で見ても、意外とヘルメット姿が似合っているなと思いました」と目尻を下げつつ、「新しい世界に足を踏み入れた感覚があります。すごく新鮮でした」と新境地を楽しんだ様子。「とはいえ、普段の僕は意外と男らしい性格で大雑把なところもあるので、裕斗くんと似ているところもたくさんあります」と自己分析する。
映画『男神』場面写真 (C)2025「男神」製作委員会
裕斗には“ニューヨークに留学していた”というキャラクター設定もあるため、英語での演技にも挑戦している。現在、日本とロサンゼルスの二拠点生活を送っている岩橋だが、劇中ではアーサー考古学教授を演じたチャールズ・グラバーを相手に、見事な英語を披露した。
「事前に英語のセリフや発音の確認をしたり、自分で練習をして撮影に臨んだのですが、本番ではそれがすべて変わってしまって」と回想。それはチャールズ・グラバーの要望だったそうで、「チャールズさんには、その場で自分の思ったことや感じたことをセリフの中に入れた方がいい作品になるという考えがありました。僕もチャールズさんからいろいろなことを教えていただきながら、アドリブのセリフに挑戦しています。俳優としても、すごくいい経験になりました」と充実感をにじませる。