クランクイン!

  • クラインイン!トレンド

東山奈央が大切にする、心を通わせるための一歩「あなたと仲良くなりたいっていう気持ちさえ伝われば、それだけで十分」

アニメ

■東山奈央の“内心ドキドキ”エピソードが可愛すぎる

――本作には“正体を隠して生きる”というテーマがありますが、ご自身の中で「隠していたけど実は……」というエピソードはありますか?

東山:うーん、私ってあまり秘密がないタイプなんですよね(笑)。けっこう何でもオープンに話してしまうので、「隠していたこと」ってあまり思いつかなくて。でも強いて言えば……「実は、すごく緊張しいなんです」。

そう言うと、よく「えー、そんなふうに見えない!」って驚かれるんですけど、自分では人一倍緊張するタイプだと思っていて。ステージやイベントに出ていても、外からは落ち着いて見えるみたいなんですが、実は頭の中が真っ白になっていることがしょっちゅうあるんです(笑)。

最近も、何人かでライブに出演する機会があって、出番前に3人で「頑張ろうね!」ってグータッチしたんです。そしたら、他の2人の拳はほんのりあたたかいのに、私の拳だけキンキンに冷えていて……「わっ、全然違う!」って(笑)。ああ、やっぱり私って緊張しいなんだなって、そのとき改めて実感しました。

もう15年近くこのお仕事をしていますが、多少は慣れてきたとはいえ、根っこの部分はやっぱり変わらないみたいですね。でも、そういうところも含めて、今の自分なんだなって思います。


――また、“無表情だけど心の中はドキドキ”というマリーにちなんで、東山さんが最近“内心ドキドキだったこと”はありますか?

東山:実は、マリーのアフレコ現場での出来事なんですけど……スタジオのロビーで私、おにぎりをモグモグ食べてたんです(笑)。そしたら向こうから西村純二監督が、ノシノシノシ……と、明らかに私のほうへ向かって歩いてきて。

その瞬間、「あ、怒られる!」って、反射的に思っちゃったんですよ。アフレコスタジオでご飯食べてたのがダメだったのかなとか、お芝居のことで何か言われるのかなって、頭の中で不安がぐるぐるして。もちろん、西村監督はとても優しくて柔らかい方なんですよ? でも私、性格的にすぐ「怒られるかも」って身構えちゃうタイプで(笑)。

「えっ、なんだろう、なんだろう……」と内心ドキドキしながら待っていたら、監督がニッコニコの笑顔で「東山さんは、本当においしそうに物を食べますね」って話しかけてくださって。それだけじゃなくて、「見るたびに何か食べてる気がします。とても幸せそうで、いいですね」って。

西村監督とは以前からご縁があるのですが、そんなふうにふわっとした言葉をかけてくださって、緊張が一気にほぐれました。あの瞬間の「ドキドキからの安心」って、マリーが味わっている気持ちにちょっと近いのかも……なんて思いました(笑)。

テレビアニメ『機械じかけのマリー』場面写真(C)あきもと明希・白泉社/機械じかけのマリー製作委員会

次ページ

■不器用でもいい。東山奈央が大切にする、心を通わせるための一歩

4ページ(全5ページ中)

この記事の写真を見る

関連情報

関連記事

あわせて読みたい


最新ニュース

  • [ADVERTISEMENT]

    Hulu | Disney+ セットプラン
  • [ADVERTISEMENT]

トップへ戻る