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佐野勇斗、ストイックな自分からの“ESCAPE” 仲間が教えてくれた「楽しむ」ことの大切さ

ドラマ

■ストイックな精神性からの“ESCAPE” 仲間が教えてくれた「楽しむ」ことの大切さ



 俳優として、そしてアーティストとして、常に高い目標を掲げ、自らを追い込むことで走り続けてきた。M!LKでのアリーナツアー、そして今回のGP帯ドラマ初主演と、着実に夢を叶えてきたが、その原動力は「頑張っている過程が好き」というストイックな精神性にあった。

 「いつからこんなんなっちゃったんだろうと思うんですけど、目標に向かって走っていて、自分を追い詰めてないと、なんかちょっと怖くて。どこかで『自分しんどいな』って思っていないと進めないみたいな、変な癖があったんです」。

 そんな佐野のストイックな向き合い方にも、最近変化が生じてきたという。佐野の心を溶かしたのは、他でもない、苦楽を共にしてきたM!LKのメンバーの言葉だった。

 「メンバーの吉田(仁人)が常日頃から『楽しく生きていたい』と言うんです。僕は『楽しいことだけやっていても、目標は叶えられない』って思っていたのですが、今年になって、『楽しむってめっちゃ大事だな』って思い始めて……。あいつの考えに感化されたんです。大変なことも全部、考え方によっては楽しくなるし、楽しいことをしてないとめっちゃ人生損だなって思うようになったんです。あえてつらい方に行く必要ないかって。きついけどそれを楽しむっていうマインドが大事だなっていうのを、今年気づかされました」。


 「楽しむ」ことの大切さを知った今、芝居への向き合い方も変わった。これまでは「ちゃんとやらなきゃ」という責任感が先に立っていたが、この現場では純粋な喜びを感じている。

 「これまで、皆さんに喜んでもらえた時がうれしい、楽しいという気持ちだったのですが、今の現場では、ひよりさんとの掛け合いのお芝居をしている時が楽しいです」。

 さらに佐野はずっと応援してくれるファンも“楽しい”と思える大きな存在だという。「インスタライブとか。ファンの人との交流は、やっぱり何年経っていても楽しいです」。

 最後に、佐野がこの物語を通して伝えたいメッセージを聞いた。

 「誘拐した側と誘拐された側が一緒に逃げるのですが、お互いどういう思惑があって一緒に逃げていくのか、というのは観ている人も気になると思います。この2人が逃げながら自分の問題に立ち向かっていくストーリーなので、自分自身にも置き換えて、困難に立ち向かう勇気も与えられたらなと思います。またシンプルに、この2人がどうなっていくかっていうのは、僕らも楽しくお芝居していて、観ていても楽しめると思うので、そこは注目していただきたいなと思います」。

 ストイックな自分からの“ESCAPE”。デビュー10年にして手にした新たな価値観は、俳優・佐野勇斗をさらなる高みへと導いていくだろう。(取材・文:磯部正和 写真:高野広美)
 
 ドラマ『ESCAPE それは誘拐のはずだった』は、日本テレビ系にて10月8日より毎週水曜22時放送。

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