柴咲コウ&川口春奈が明かす、芸能人として生きることの孤独と喜び
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柴咲コウ
――目力や声色、表情、オーラなど、お互いにそれぞれが放つ迫力を浴びることになりました。
柴咲:リアルの世界でも記者の人が恐ろしいのは、淡々としているからなんだと思うんです。おそらく何か握っているものがあるのに、すぐにすべてを曝け出すことはせず、小出しにしたり。抑揚のないトーンで「これは事実ですか?」「これはどうですか?」と質問攻めにされて、それに答えてしまった時点で、咲は相手の策に引っかかってしまったようなもの。奏の淡々とした佇まいから、恐怖感を覚えました。
川口:そういう態度で来られると、やっぱり腹が立ちますよね。感情的になったり、話し方に抑揚を付けたりするよりも、淡々としていて、少しマウントを取っているような余裕があると、不気味だし、腹が立つのかなと。奏は、咲に嫌な言葉を投げかけたり、提示したりする側なので、前半は特に嫌悪感や敵意を剥き出しにしたお芝居が続くんですが、そんな中、柴咲さんの目力はとても印象的です。また自分のチームと過ごしている時の咲は、表情からも愛情がにじみ出てくるよう。一方、記者と対峙する時は鎧を着ているような表情に変わる。そのギャップが、とてもリアルだなと感じていました。
川口春奈
――咲、奏、どちらも味方であったらとても心強い存在です。今回初共演を果たしたお二人ですが、役者さんとしてお互いに心強さを感じた瞬間はありますか?
柴咲:こういったインタビューの場においてもそうですが、川口さんはきちんと言語化ができて、何事も適当に終わらせないという、しっかりとした軸のある方。それでいて臨機応変さもあって頼りになるので、いろいろと甘えちゃったなと。ドライなように見えて甘えん坊な一面もあって、これは好きになっちゃうな!と思いました。
川口:私は末っ子なので、柴咲さんはどこかお姉ちゃんのようだと感じているところがあって。オンもオフも変わらないし、柴咲さんがナチュラルにそこにいてくれるだけで、とても心強いんです。お芝居においてもたくさん引き出してくれたり、引っ張っていってくださいました。強さの中にブレない芯があって、カッコよくて…。お兄ちゃんのような人かもしれない。
柴咲:あはは!自分としても、そっちの方がしっくり来るかも!

