『アバター:F&A』田村睦心、シリーズ初のヴィランに苦戦 「オーディションは記念受験だった」
――“炎を操る力”を携えたアッシュ族のリーダー・ヴァランは、復讐のために人類と手を組んで主人公のジェイク・サリーたちに立ちはだかります。ミステリアスな雰囲気を持つヴァランというキャラクターの印象を教えてください。
田村:作品のヴィラン的な存在ではあるのですが、私はヴァランを“悪”とは思いませんでした。彼女はエイワ(パンドラの調和を保つ神のような存在)に絶望した過去を持っているので、「エイワを信じられないなら自分たちで切り拓くしかない」という強い気持ちで演じていました。でも実際に映像を観たら、ヴァランがジェイクたちを襲撃するシーンが想像以上に怖くて、見え方は完全に“悪”だなと思いました(笑)。
『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』場面写真 (C) 2025 20th Century Studios.All Rights Reserved.
――襲撃のシーンは迫力がありました。
田村:ヴァランにも正義はあるけれど、炎を使った容赦ない攻撃はただただ怖かったです。でもニコニコしながら攻撃している様は恐ろしくもあり、武器を手にした子どものようにも見えて、純粋でかわいいなとも思いました。実はオーディションでも「ヴァランが大人っぽすぎる」と言われたことがあったんです。その時はヴァランにそこまで子どもらしさを感じなかったのですが、作品を見ると言っていることが分かりました。
――ヴァランとクオリッチが妖しい関係を築いていく様子も描かれていました。
田村:「あなたが見える」というセリフの前まではクオリッチに対しても挑戦的な態度でしたが、クオリッチの力を感じてからはパートナーになったようなイメージで演じていました。クオリッチの力を得たヴァランは恐ろしくもあり、ものすごく調子に乗っている様子がかわいくも感じました。カリスマ性だけじゃなくて、年相応の未熟な部分があるんだろうなと親近感が湧きました。
――本作での推しキャラクターを教えてください。
『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』場面写真 (C) 2025 20th Century Studios.All Rights Reserved.
田村:パヤカン(巨大な海洋生物・トゥルクンの一種)が好きです! パヤカンをずっと信じて応援していたロアクやツィレヤたちも「なんていいやつなんだ!」と思いました。あとは、スパイダーもいいやつですし…みんな好きですね(笑)。2作目ではあんなにもめていたのに、3作目ではこんなに仲間になっているんだという絆にグッときました!
――最後に改めて本作の見どころを教えてください。
田村:過去2作を観ていた方はもちろん、本作で初めて『アバター』シリーズを観る方も、仲間たちの絆を感じて優しい気持ちになれる作品です。あとはやっぱり映像美がすごいです! もちろん2Dで見ても楽しめますが、3Dや4DX、ドルビーアトモスで観るとより楽しめるんじゃないかと思います。
(取材・文:森出桜 写真:上野留加)
映画『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』は、全国公開中。

