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福山雅治の“スターたるゆえん”に大泉洋が感服「出会った人の先にファンの姿を見ている」

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■大泉は、護道心太朗と大泉洋を行ったり来たりできる

――では続いて、大泉さんが演じる犯人逮捕のためには手段を選ばない、警視庁捜査一課の護道心太朗の魅力を。

大泉:護道心太朗は、特にテレビシリーズでは自分の実の父親が殺人犯だと思って生きてきたという、あまり僕がやらない、すごく重たい十字架を背負ってきた役でした。そうした役でありながら、ギリギリの中で遊ぶという。今回の映画になりますと、自分の父は正しい人だったんだということと、実の兄も得て、どこか気持ち的に楽になったところがあります。テレビシリーズよりも少し晴れやかな護道さんとして演じておりました。

『映画ラストマン ‐FIRST LOVE‐』場面写真(C)2025映画「ラストマン」製作委員会
福山:僕としては、護道心太朗に関しては、まず「かっこいい大泉さん」っていうね。

大泉:ははは。

福山:影のある大泉さん、そこがすごく魅力的で、ガンアクションもキレがあって、凶暴性もあって、かつ、そんななかでもユーモアもあるという。こうした複雑な人間性を大泉さんがやる。大泉洋という俳優がやるからこそできる、護道心太朗だと感じます。何しろ大泉さんは、演じながらも護道心太朗と大泉洋を行ったり来たりするんですから。なかなかできないですよ、素晴らしいです。

大泉:あははは!

福山:ドラマや映画の役というフレームをはみ出しそうになりながらも、ちゃんと物語のキャラクターとストーリーを進めていくことができるというのは、すごいことです。おふざけをしているだけじゃないし、おふざけというか、むしろそうしたユーモアですらも、作品全体の奥行きやキャラクターの幅につなげられちゃいますから。ドラマの『ちょっとだけエスパー』(テレビ朝日系)でも僕のモノマネをしてくださいましたし。その前に宮沢りえさんと共演されていた舞台(シス・カンパニー公演『昭和から騒ぎ』)でもね。

大泉:はい、そこでも入れさせていただきました。

福山:観に行かせていただいて。そしたら、「僕かな?」みたいなシーンがあって。

大泉:福山さんに「やって」と頼まれたんですよ。

福山:はははは! 「洋ちゃん、明日観に行くから、入れてもらってもいい?」ってね。

大泉:『ちょっとだけエスパー』の場合は、勝手に入れさせてもらって事後報告になりましたけど。

福山:こういうことができるのは、世界でも大泉さんだけです(笑)。

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■地元北海道で撮影できた大泉に福山が嫉妬? 「次回はぜひ長崎で」

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