古賀葵が見つめた“四宮かぐや”の成長と7年の軌跡――『大人への階段』で描かれる、恋のその先
――今作のアフレコで、特に印象に残っているシーンややり取りはありますか?
古賀:会長に「かぐや」と、初めて下の名前で呼ばれるシーンですね。古川さんが本当にいろんなニュアンスの「かぐや」を出してくださって。「さすがだな」と思いました。
そして、『かぐや様』の現場ならではのコメディ力の高さも詰まっていて……どこで一泡吹かせてやろうか、みんなが虎視眈々と狙っている感じが、「これこれ!」って思える瞬間でもありました。
そうした要素が、今作にはいろんなところにたっぷり散りばめられています。“帰ってきた『かぐや様』感”を、ぜひ楽しんでいただきたいですね。キュートなところはさらにキュートになっていますし、ドキドキも、キュンキュンもあります。あまり深くは言えないんですけど……ぜひ、楽しみにしていただけたら嬉しいです。

――今作では、かぐやと早坂の関係性にも変化が描かれていますが、その点についてはどのように感じましたか?
古賀:そうですね。早坂は、かぐやにとって本当に大切な存在ですし、その関係性が改めて描かれること自体が、すごく嬉しかったです。長く応援してくださっている方ほど、「ここも見たい」「あそこも気になる」と思う瞬間が、きっとたくさんあると思うんです。
でも、あえて“すべてを見せない”からこそ、そこから先を自分で想像できる楽しさも生まれるんじゃないかな、とも感じていて。その余白も含めて、味わってもらえたら嬉しいですね。
エモーショナルなシーンも本当にたくさんあって、「ああ、よかったな」と心から思える瞬間が何度もありました。正直、欲を言えば全部見たいです(笑)。でも、それ以上に素敵な“供給”がしっかり用意されているので、ぜひじっくり楽しんでいただけたらと思います。
『かぐや様は告らせたい 大人への階段』場面カット(C)赤坂アカ/集英社・かぐや様は告らせたい製作委員会

