困難を乗り越え、ついに完結! 天海祐希「石丸さんに感謝」 田中哲司&石丸幹二と語る『緊急取調室 THE FINAL』への万感
関連 :
2014年のドラマ放送開始から約12年。鉄壁のチームワークと言葉の力で数々の凶悪犯と対峙してきた『緊急取調室』が、ついに劇場版『緊急取調室 THE FINAL』として完結を迎える。公開延期や再撮影という未曾有の困難を乗り越え、奇跡の公開初日を迎えた日、座長・天海祐希、長年の戦友・田中哲司、そして最後の敵となる内閣総理大臣役に挑んだ石丸幹二が、万感の思いを語り合った。(以下、本編の内容に触れる箇所があります。ご了承の上、お読みください。)
【写真】3人とも高身長! 天海祐希&田中哲司&石丸幹二、すらりとした立ち姿
■クライマックスからの撮影、品格が生んだ「葛藤」
可視化された特別取調室で、叩き上げの取調官・真壁有希子(天海祐希)ら「キントリ」チームが、心理戦で犯人をマル裸にする人気シリーズの劇場版完結編。大型台風が直撃する中、内閣総理大臣・長内(石丸幹二)にある疑惑が浮上する。鉄壁の保身を図る総理を相手に、キントリは前代未聞の取調劇に挑む。
——まずは無事に初日を迎えられた、今のお気持ちからお聞かせください。
天海祐希(以下、天海):本当に、無事に今日の日を迎えられたことが……今日の劇場版『緊急取調室 THE FINAL』の初日というだけでなく、一日一日を無事に迎えることってやっぱり奇跡なんだなとすごく感じています。その中での一つの大きな奇跡が、今日の公開初日です。この2年とちょっとの間、過ごしていた身からすると、本当にいろんなことがありました。どれだけたくさんの方が力を貸してくださってここに漕ぎ着けたか、身に染みてわかっています。ずっとご一緒させていただいたキャスト、スタッフの皆さん、そして今回、石丸(幹二)さんがお力を貸してくださり、強力なメンバーで迎えられたこと、心から感謝しています。
天海祐希
田中哲司(以下、田中):公開できたということで、まず第一段階ホッとした感じですね。これからお客さんがどう受け取るかというのはありますが、とりあえずみんな笑顔だったし、良かったなと。今日は美味しいお酒が飲めそうです。
——石丸さんは今回、シリーズ最後にして最強の敵として参加されました。
石丸幹二(以下、石丸):初めて現場に集まったとき、皆さん、ものすごい熱と思いを作品に向けていて。「これは何としてでも成功させなくちゃいけないんだぞ」という気迫がみなぎっていました。私も気合を入れ直して撮影に臨んだことを思い出します。今日、劇場のお客さまからも「待ってたよ」という「気」をすごく感じました。僕は約12年の歴史のほんの一瞬に参加しただけですが、天海さんはじめ皆さんの言葉を聞きながら、何層にもなった物語がここに結集して終わるんだなと。傍に立つだけでもホロっと来ますね。
——撮影時のエピソードを教えてください。田中さんは以前、石丸さんがクライマックスのシーンから撮影に入ったことに驚かれていましたね。
田中:とにかく印象的なのが、クライマックスからインした石丸さんの勇気です。スケジュール上、どうしようもないことなのですが、今日完成版を見ていて、石丸さんならではの微妙なラインを突いたお芝居が素晴らしいなと。
天海:すごかったですよね。ラストから作っていくなんてなかなか難しいことですから。計算し尽くされた感じでした。
石丸:その緊張感があったからこそ、リアルに乗っていけた気もします。長いセリフと格闘しつつも、じわじわ追い詰められる感覚が、決して嫌じゃなかったです(笑)。
石丸幹二
——石丸さん演じる総理大臣・長内は、爽やかで品がありますが、取り調べ室では激昂する一面も見せます。
石丸:表の顔と裏の顔はしっかり区別すべきだと思っていましたが、どう裏の顔を出すかは、取り調べる側の出方次第。カメラが回り始めたら皆さんグイグイ来ますから、それに乗ってやらせてもらいました。
天海:石丸さんの持っておられる品とか、清廉潔白さがあるからこそ、キントリチームの中に「この人間を追及していいんだろうか」という、もう一つ深いところの葛藤が生まれたんです。一人の役者さんによってこんなにイメージが変わっていくんだなと。石丸さんの演技力はもちろんですが、それでカバーできない「人間力」のようなものが、キントリチームに多大な影響を及ぼしてくれたと思います。
——同じ役でも演じる方が変わることで、作品の色がさらに濃くなったと。
天海:そうですね。石丸さんに合うように脚本も色を付けられていて、それがすごく面白かったです。
田中:回想シーンを見ると悪いことをしているはずなのに、最後はちょっと同情できたんですよね。そこが素晴らしいなと。最後の、(佐々木)蔵之介くんとのカットバックのシーンを見て、「この総理も頑張って生きてきたんだよな」と思わされました。「あいつは総理だけど、俺にとってはヨット仲間だ」と言うシーンがあるんですが、グッときましたね。
田中哲司
石丸:あの時、監督のこだわりがあって。亡くなったヨット仲間のヤッケと同じ色のネクタイをして、会見に臨んでいるんです。
田中:だから最後、ネクタイを触っていたんですね。「締めるでもなく、何しているんだろう?」と思っていたんです(笑)。
石丸:言葉にはなっていませんが、監督のこだわりで、スーツの服の色がどんどん明るくなっていくのにも意味があるんです。
田中:最初は真っ青なスーツでしたよね。あれも海の色を表現していたんですね。

