『名探偵プリキュア!』東山奈央、妖精からプリキュアへ――“宝物の1年”に込めた覚悟
――東山さんが演じる森亜るるか(キュアアルカナ・シャドウ)について紹介をお願いします。
東山:るるかはプリキュアなんですけど、なぜか敵サイドの「怪盗団ファントム」に属している女の子で……今のところ、彼女が何を考えているのか、目的は何なのか、謎に包まれた存在なんですよね。
本人は口数が少なくて、クールでミステリアスな雰囲気があるんですけど、そこをおともの妖精・マシュタンがいろいろフォローしてくれて。るるかの代わりに「ライライサー!」って掛け声を言ってくれたりするんです。そういうやりとりもすごく可愛くて、見ていて微笑ましいなと思います。
彼女自身は、ぱっと見はちょっとぽわっとしていたり、きょとんとしていたりするんですけど……実は推理力がものすごく高くて。見ただけで「これはこういうことだ」って、すぐ理解できてしまう子なんです。だからこそマシュタンも一目置いていて、ふたりで支え合い、補い合っている関係性が“いいバディだな”って感じています。
それと、るるかの好きなものとして外せないのがアイスです。劇中でもいつもアイスをペロペロなめているんですけど、いろんなアイスを持って現れるので(笑)、今日はどんなアイスかな?っていうところも楽しみにしていただけたら嬉しいです。
『名探偵プリキュア!』第3話 場面カット(C)ABC-A・東映アニメーション
――物語において、るるかはどんな役割を担っていると思いますか?
東山:最初にみなさんの前に立ちはだかる“謎”なんじゃないかなと思っています。作品としては、毎回いろんな事件が起こって、ある種1話完結型のような形で進んでいくんですよね。Aパートで事件が起こって調査が始まって、Bパートで謎解きが動き出す……というスタイルが多いんです。
でもその中で、事件とはまた別軸で、キュアアルカナ・シャドウという存在が“もうひとつの大きな謎”として立ちはだかってくるのかなと、今収録している段階では感じています。「彼女の目的は何なんだろう?」って。
実は私は、少しだけその先を知っている部分があるんですけど……それは今、私だけが知っていて、ほかのキャストのみなさんは知らない情報だったりして。だからこそ、余計に“秘密”めいた存在だなと思います。
「アルカナ」という言葉自体にも“秘密”という意味があるので、まさにその通りの役割を担っているんじゃないかなって感じています。
『名探偵プリキュア!』OPカット(C)ABC-A・東映アニメーション
――そんな彼女を演じるうえで大切にしているポイントは?
東山:実は序盤、るるかは息芝居がすごく多くて。だから、その中でどうやって“るるからしさ”を表現していくかは、結構難しかったですね。
でも、その一つひとつの息に、少しでもお子さんの心に残るようなインパクトを込められたらいいなと思っていましたし、「この子はどんな子なんだろう?」って興味を持って、毎回のお話を追いかけてもらえたら嬉しいなと思っていました。
これから本格的にセリフも増えていくと思うんですけど、プリキュアなので、決め台詞はどうしても勢いよく言いたくなるじゃないですか(笑)。でも、るるかはやっぱり“るるか”なので。彼女らしさを残したまま、どうしたら魅力的に響くのか……。そこは常に試行錯誤しながら、スタッフさんとバランスを調整して作っていけたらと思っているところです。

