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『名探偵プリキュア!』東山奈央、妖精からプリキュアへ――“宝物の1年”に込めた覚悟

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■「熱い想いのバトン」を次へ――東山奈央が語る“プリキュアに携わる意味”

――東山さんの中で「プリキュアに携わる」ということの意味は、昔と今で変わったと感じる部分はありますか?

東山:私の中で“プリキュアを見る目”が変わったなって、すごく思います。『Go!プリンセスプリキュア』の頃は、初めて携わる現場として、「プリキュアの現場って、こんなにあたたかくて、こんなにみんなでひとつのものを熱く作り上げられる青春の場所なんだ」っていう発見がありました。もちろん、どの現場も愛を持って作品作りをしていると思うんですけど、プリキュアはその“濃さ”を特に強く感じたんです。

それはきっと、画面の向こうにお子さんたちがいてくれるからなのかなって思います。応援する気持ちが本当に届いているって信じて、いつもまっすぐに応援してくれる。自分もプリキュアみたいになりたいって、グッズを身につけてくれる。そういう純粋な気持ちに、こちらも全力で応えたいという思いが、チーム全体にあるんだなって感じていました。

だからこそ、プリキュアが長年続いてきたことには意味があって、みんなが熱い想いのバトンを受け継いできたんだなって。すごいなって、感動した1年だったんです。

そして今回の『名探偵プリキュア!』では、それをよく知っているからこそ、「プリキュアに自分がなるんだ」という夢が叶った嬉しさと、受け継いだバトンを大切に、次へつないでいくんだという想いがあって……もう一言では言い表せないくらい、特別な気持ちを感じています。

それに、もしかしたら私が『プリキュア』シリーズにメインキャラクターで関われるのは今回が最後なのかな、という気もしていて。他の声優さんでもいくつか異なるキャラクターでシリーズを通して関わっている方はいらっしゃると思うんですけど、私は妖精をやらせていただいて、今度はプリキュアをやらせていただいて……となると、次の出演の機会はもうないのかもしれないって思うと、もう、すでにとてつもなく寂しいんです。

でも今は、また何かしらの形で出たいななんて欲をかいている場合ではなくて。目の前のキュアアルカナ・シャドウを、誠心誠意演じていくことしか考えられないので。本当にそのくらい特別な想いを持って、みなさんと“宝物の1年”を過ごしていきたいと思っています。


――最後に、視聴者に向けて「ここを見逃さないでほしい!」というポイントを含め、メッセージをお願いします。

東山:あんなが2027年から1999年へタイムスリップしてきて、みくるが最初の依頼で“あんなを元の世界に戻す”ことを引き受けた以上、きっといつかハッピーエンドとして“お別れの時”がやってくるんじゃないかな、という気がしています。そう思うと、今からちょっと切ないんですけど……。

でも、そこに至るまでに、ふたりがどんな物語を重ねて、どんなふうに絆を深めていくのか。その過程を見守っていただけたら嬉しいですし、私自身もすごく楽しみにしています。

そしてもうひとつ、本作は常に“謎”があるんですよね。キュアアルカナ・シャドウは、どうして敵になってしまったのか。キュアエクレールがどんな形で登場するのか。まだまだ秘密のベールに包まれています。

さらに「未来自由(ミラージュ)の書」という存在もあって、それが一体何なのかも気になるところです。1999年という時代には、ちょっと“世紀末感”みたいなものがあって、大人の方はピンとくる部分もあると思うんですけど(笑)、その空気がこの世界でどう物語に関わってくるのか……来るべき日がどうなるのか、私もドキドキしています。

だからこそ、一つひとつの事件の先で“何が明かされていくのか”、そして彼女たちが最後にどんな答えにたどり着くのか。ぜひ最後まで、一緒に見届けていただけたら嬉しいです!


(取材・文・写真:吉野庫之介)

 テレビアニメ『名探偵プリキュア!』は、ABCテレビ・テレビ朝日系列全国24局ネットにて毎週日曜8時30分から放送。

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