稲垣吾郎、草なぎ剛&香取慎吾との久しぶりの映画共演は「新鮮で面白かった」 本人役を楽しみながら演じる
映画『バナ穴 BANA_ANA』場面写真(C)2026 BANA_ANA Film Partners
――ご本人役を演じるというのはどんな感じでしたか?
稲垣:自分の役を演じるというのがちょっと不思議な感じはあったんですけど、やっぱり自分の役をやっても自分じゃないというか。世の中に思われている“稲垣吾郎さん”を山内さんも描いているわけで、本当の自分ってまたそれはそれぞれ違うじゃないですか。本人の要素もあるけれど、そこをちょっと客観的に俯瞰で見ながら、「パブリックイメージ的なものではこう思われているんだな」というのをすごく楽しみながら演じていました。こう思われているからこう演じたほうがいいのかな?というのがあったりして、かなりメタな構造ですけど、そこがやっていて面白かったですね。
――劇中では、稲垣吾郎さんでありながら、バックコーラスや家庭教師、魚屋さんにも扮しています。
稲垣:なんで魚屋さんだったんだろう? 僕に魚屋さんをさせたら面白いと思ったのか、あの格好をさせたかったのかもしれないですね。2人に比べて僕の役がいちばん謎めいていますよね。
――劇中の稲垣さんはものすごいモテ男で、作品の恋愛パートを担っています。
稲垣:ファーストサマーウイカさんとの衝撃シーンもありますし。バラエティ番組でご一緒したことはありますけど、俳優としては初めてだったので面白かったです。
ほかにも趣里さん、古舘寛治さん、小澤征悦さん、吹越満さんといった山内監督ワールドの個性的なキャストの皆さんが本当に面白いんですよね。

――山内監督が描かれる世界観の印象はいかがですか?
稲垣:監督は「3人を映画にするときに、普通にやると違和感が出てくるしドキュメンタリーみたいに見えてしまう」というようなことをおっしゃっていたのですが、「なるほど、そうだな」と。頼むほうは簡単だけど、きっとすごく大変だったんだろうなと思いました(笑)。
脚本を読んで、最初はちょっとよく分からなかったんですけど、香取くんのアート作品じゃないですけどちょっと抽象的なものなので、香取くんの絵画の世界に迷い込んだような感じがしたんですよね。香取くんのアート作品の世界観と、この不思議な山内ケンジワールドには親和性があると思うんです。ポップで、シュールで、相性がいいというか。その2人の世界に本当に迷い込んだような感覚がありました。
――撮影中、監督から作品の世界観についてどんなお話がありましたか?
稲垣:それが全くなかったんです。本当に不思議な方です。モニターの前でニヤニヤ笑っていたり、終わった後にすごく手応えを感じられているような表情をされていたりするので、「刺さったんだな」「OKだったんだな」と感じながら撮影していました。
撮影中には草なぎさんが監督にいろいろと話しかけていて、山内さんはずっと嫌そうにされていました(笑)。「最高ですよ、監督」「これアカデミー賞ですよ」「世界に残る名シーンが撮れました」ってずっと話しかけてる(笑)。それがおかしかったですね。
――完成された作品を観て、3人の雰囲気や空気感はどう映りましたか?
稲垣:どうだろう。普段の3人に近いんじゃないかな。山内監督の狙っていたとおりの3人の姿があると思います。ファンミーティングで3人が喋っている時の感じももちろんあるし、プライベートでの3人の感じもちゃんと出ている。そこは見どころだと思うし、ファンの方にも面白いと思ってもらえるんじゃないかな。監督の3人に対する愛みたいなものをすごく感じましたね。

