『ストリートファイター』ベガ、『ONE PIECE』Mr.3 デヴィッド・ダストマルチャンが語る実写キャラを演じるプレッシャー<インタビュー>
――Netflix実写版『ONE PIECE』ではMr.3を演じられましたが、今回は人気ゲームシリーズを代表するヴィラン、ベガを演じます。ファンに愛されてきたキャラクターを実写化するにあたり、どのようなプレッシャーや楽しさがありますか?
デヴィッド: まず、僕自身が大のファンなんです。子どもの頃から親しんできた、大好きなテレビシリーズや映画が実写作品としてどのように生き生きとスクリーンによみがえるのか。それを楽しみに待つファンの気持ちは、僕にもよく分かります。
だからこそ、世界中のファンが期待に胸を膨らませていることを思うと、その期待を裏切ってはいけないという怖さやプレッシャーもあります。一方で、作品に参加できることへのワクワク感もある。いろいろな感情が入り混じって、いつもハラハラドキドキしていますね。
ただ、僕にできるのは、自分にできる限りのことを、いや、それ以上のことをやるだけです。全身全霊を注いでそのキャラクターになりきり、自分なりの解釈を加えていく。
ファンの皆さんに観てもらったとき、「そうそう、僕の好きなあのキャラクターだ! 見事だね!」と思ってもらいたい。そして、それだけでなく、「なるほど、このキャラクターにはこんな一面もあったんだ」と、新鮮な発見も感じてもらいたいんです。
世界中の何百万人、何千万人もの人々に愛されているアイコニックなキャラクターを演じることには、大きな責任が伴います。でも同時に、それは心から光栄なことだと思っています。
映画『ストリートファイター/ザ・ムービー』場面写真 (C)2026 Capcom and Legendary. All Rights Reserved.
――インディーズ作品から大作映画まで、幅広い現場を経験されています。これまでの撮影で、特に忘れられない出来事はありますか?
デヴィッド: せっかくなので、今回の撮影現場で忘れられない出来事をお話ししますね。
まず一つ目は、ベガの象徴的な、軍服を思わせる全身衣装を初めて身にまとったときの衝撃と感動です。あの瞬間は一生忘れられないと思います。
衣装の特徴でもある長いブーツがあるのですが、なぜかブーツだけは撮影の半年ほど前に僕のところへ送られてきたんです。それ以来、どんな格好をしていても、とりあえずそのブーツを履いて歩き回り、足になじませるようにしていました。だから、ようやく全身の衣装を着て鏡の前に立ったときは、本当にしびれましたね。
二つ目は、ネタバレになりそうなので詳しくは話せませんが、ベガのサイコパワーが炸裂する瞬間です。あれはかなり衝撃的で、強く印象に残っています。
そして三つ目は、ベガが率いる「シャドルー」の大勢の兵士たちを前に、演説をするシーンです。女性部隊のドールズや手下たちなど、ものすごい数のエキストラの皆さんが集まっていました。そこで描かれるのは、「シャドルーとはどのような組織なのか」「自分たちは何を目指しているのか」という、組織の掟や教えを伝える場面です。中には機関銃や剣を持っている人もいました。
僕が大切にしたかったのは、皆さんにただ仕事としてその場に立ってもらうのではなく、本当に自分がベガの手下であり、シャドルーの世界に生きているのだと感じてもらうことでした。一人ひとりに、「自分たちは一丸となって人類の進化を目指しているんだ」と心から信じてもらいたかったんです。だからこそ、その思いが伝わるような力強いスピーチにしようと、気合を入れて臨みました。あのシーンは、今でもとても印象に残っていますね。
映画『ストリートファイター/ザ・ムービー』は公開中。
