日本一顔が知られる無職・大川竜弥 彼は何故“フリー素材”という生き方を選んだのか
しかし、ライブハウスの店長と、芸能マネージャー…。うまくいっているように思われた二足のわらじだったが、激務により体調が悪化。大川氏はしばらく療養に入ることになる。
「休んだ後、家電量販店のスタッフとして働いていたのですが、今度は交通事故に遭ってしまい、立ち仕事が難しくなってしまったんです。フリー素材の仕事はそういうタイミングで始めましたね。自分は技術や学歴がないですし、怪我もしてしまった。だけど、ネットで知名度を上げれば仕事が来るのではないかと考えたんです」。
これが、大川氏にとっての転機となった。現在はPAKUTASOのフリー素材モデルとして仕事をする傍ら、指名でモデルの仕事が来るまでになったという。さらに、ライターやイベントの司会業など活動の場を広げており、忙しい日々を過ごしている。
様々な経験を積んだ結果、現在の場所にたどり着いた大川氏。そんな彼が仕事で大切にしていることは“謙虚さ”と“使いやすさ”だという。
「ザ・グレート・サスケさんって、世界チャンピオンで、あれだけの人気タレントなのに、誰よりも謙虚で現場でも人に気を遣うんですよ。それを見習って仕事をしています」。
最近では、宮古島写真素材をPAKUTASOでリリースし、「写真素材で地域活性化」という新しいテーマにも挑戦しているという。ますます活躍の場を広げる大川氏だが、将来について尋ねると「テレビなど他のメディアにも出て行きたいですね。…ただ、本音を言うと、生きていければいいです(笑)」という答えが返ってきた。
ネットで一番顔を見る無職・大川竜弥。飄々とした笑顔の裏には、人一倍濃厚な人生経験が隠れている。(取材・文・写真:山田井ユウキ)