ポール・ウォーカー、生前最後の主演作『フルスロットル』への熱い思いを語る

『ワイルド・スピード』シリーズで知られ、2013年に交通事故で不慮の死を遂げたポール・ウォーカー最期の主演作『フルスロットル』。ポールが生前、本作への思いを語ったインタビューが届いた。
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本作は、リュック・ベッソンが脚本と製作を担当し、世界に衝撃を与えたフレンチアクション『アルティメット』シリーズが原案“無重力‐ゼロG”アクション。ポールは、暴力とドラッグがはびこり無法地帯と化したデトロイトで、潜入捜査を行うダミアンを演じる。
「ダミアンは警官で、おとり捜査官で、クールなやつさ。楽しいことが好きで、女に夢中で、銃に夢中なクールガイさ」。ポールは役柄をこう説明すると、「出演したかった大きな理由の一つが『最高だ。楽しもう』と思ったからだ。肉体の限界に挑戦して、楽しんで、屋根から飛び降りたり、カーレースをしたり、男の楽しみをやりたかった」と、オファーを受けた理由を話した。
ポールが男の楽しみと語る、アクションシーンは本作の最大の見どころ。「無重力=ゼロGアクション」と名付けられた縦横無尽に繰り出される神業のごときアクションの連続は、興奮すること間違いなし。
それだけのアクションなのだから、さぞ大変だったろうと想像するが、ポールは「僕たちはずっと追いかけられている。武器も持たずに走り回ったり、銃撃されたり、車で追いかけられたりする。楽しいよ」と苦労を感じさせない。「今までと違ってスタントじゃなく、自分でアクションに挑戦した。そこが大きな挑戦なんだ。あれこれやってみる。この映画をどんなふうにダイナミックに描こうか? どんなふうに目立たせようか? 僕たちは、これまで演じたことを細かく割って、細部まで話し合うんだ」。ポールの言葉には、アクションへの強い思いがうかがえた。