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『花子とアン』でこだわった時代の「変化」と女性の「友情」 制作統括が語る秘話

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 はなが山梨から出てきて出会うミッションスクールにリアリティを出すことは、同時に、はなが今までと全く違う世界に出会う「カルチャーショック」と、翻訳家としての「原点」を描く上で、非常に重要な役割を担っていたのだ。物語は、修和女学校での輝かしいスクールライフから、大人の女性への成長・恋愛・結婚を経て、さらに「母」として、翻訳家としての道を進んでいく。花子と蓮子の友情も、女学生時代の男女の恋愛にも似たトキメキから、恋を知り、互いに家庭を持ち、さらに戦争によって別のかたちに変わってくるが……。

 「『若い頃は信じていなかったけど、年齢を重ねると、本当に頼れるのは女同士の友情』というのが、脚本家の中園ミホさん自身の思いなんですよ。女性が家庭を持ち、違う歴史を積み重ねていって、戦争という時代もあって、考え方も違ってくるなか、それでも成立する友情を描きたかったということが1つのテーマにありました」。

 最終週には、花子と蓮子の二人が戦争中に袂を分かってしまった後、再びどう向き合うかが描かれるほか、『赤毛のアン』日本語版出版までの紆余曲折の道のり、さらにしばらく登場していなかった気になるキャラクターたちも勢揃いする。

 さらに、10月18日(BSプレミアム/19時30分)には、スピンオフドラマ『朝市の嫁さん』を放送することが決定した。はなをひたすら思いつつも、本編では結局、一度も思いを伝えていない朝市。全く知らない女性と突然結婚したことで、その背景が気になっている視聴者は多いはず。本編とともに見逃せない展開が盛りだくさんだ。(取材・文:田幸和歌子)

 連続テレビ小説『花子とアン』は、NHK総合にて月曜から金曜まで8時~8時15分ほか放送中。総集編はNHK総合にて10月13日(月・祝)<前編>8時15分~8時59分(44分)、9時5分~9時59分(54分)<後編>10時5分~11時34分(89分)放送。また、『花子とアン』完全版 DVD‐BOX1は9月24日発売。

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