映画界に旋風を起こす『ザ・ゲスト』コンビの原点は70・80年代のクラシックホラー

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ひねりの効いた展開とアイデアで映画ファンをうならせた『サプライズ』の監督アダム・ウィンガードと脚本サイモン・バレットのコンビが帰ってきた。またしても先の読めないジャンル分け不能な最新作『ザ・ゲスト』は、あのニコラス・ウィンディング・レフン(『ドライヴ』監督)も絶賛。いまや注目度No.1のクリエイターとなった2人に、その映画愛の源、影響を受けた作品を聞いてみた。
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「僕はイタリア映画、中でも70年代、80年代のクラシックなホラー映画にものすごく影響を受けています。今回の『ザ・ゲスト』は色合いが薄いけど、前回の『サプライズ』なんかはすごくバイオレントで、あれはモロにイタリア・ホラー映画の影響を受けていると思います。実はこの作品の前に韓国で映画を撮るっていう話があって結局ダメになっちゃったのですが、ソウルのネオンを撮りたいっていう気持ちが自分の中に残っていて、それで劇中のダンスシーンにその気持ちが出て、非常にカラフルになったのだと思います」。
そう話すのは監督のアダム・ウィンガード。たしかに『ザ・ゲスト』では舞台照明のように色鮮やかな光線が画面を覆うシーンがあり、それは監督が愛するイタリア・ホラー映画のクラシック『サスペリア』を思わせる。
「僕もアダムもものすごくいろいろな映画を観ていて、その全ての映画から影響を受けていると思う。今回は『W/ダブル ステップファーザー』というアメリカ映画や、香港映画でパトリック・ヤウの『ロンゲストナイト』っていう作品にも影響を受けたし、あと『ロボコップ』とか、もしかしたら自分たちは意識していないけど、影響を受けてる映画というのもたくさんあると思う」。