役所広司、海外での『渇き。』高評価にニヤリ 中島哲也監督作品は「ワクワクします」
中島監督から要求されたのは「大きな芝居」。「映像だとアップがあったりするので、大きな芝居だと強すぎるかなと思うこともあるんです。でも中島監督の場合は関係ない。とにかく強い芝居、強い表現を求められる。『リアルな芝居はいりません』ってね。熱を伝えたいんだと思います。それにこの映画にはその表現がマッチしていました」。
清廉潔白な表の顔とは全く別の面を見せていく加奈子役を演じたのは本作でデビューを飾った小松菜奈だ。「デビュー作というのは1作しかない。大変な役柄だったと思いますけれど、同時に顔が知られていないからこそ、藤島加奈子といえばこの子しかいないという目で見られる。だから俳優としてはデビュー作を超えるというのは非常に難しいことなんです。彼女は超えて頑張ってくれると思いますけどね」とエールを送り、自身については「超えていないかもしれないですよ」と茶目っ気のある笑顔を見せながら、続けて大物俳優となった今も、次のことが重要だと感じていると熱さを秘めた瞳で明かした。
「大切なのはやはり出会い。監督やスタッフ、共演者との出会いですね。そうしたもので引っ張ってもらえることはとても大事だと思っています」。(取材・文:望月ふみ)
『渇き。』は12月19日よりブルーレイ&DVDリリース。レンタルはTSUTAYA先行レンタル中。
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スタイリスト/安野 ともこ(コラソン)、ヘアメイク/山崎 聡