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釈由美子、30代前半に“結婚”より“仕事”を選択 「後悔はしていません」

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14年ぶりに本格アクションに挑戦した釈由美子、これまでの女優活動を回想
14年ぶりに本格アクションに挑戦した釈由美子、これまでの女優活動を回想 クランクイン!

 女優・釈由美子が躍動する──。2001年の初主演映画『修羅雪姫』以来、14年ぶりに挑んだ本格アクション映画『KIRI‐「職業・殺し屋。」外伝‐』。プライベートでも古武道の有段者という釈が、劇中では、極限まで鍛えあげたボディーを駆使し激しい殺陣を披露している。彼女にとって「運命的な作品」と位置づける本作、その言葉の裏には、今年1月に他界した父への想いがあった。

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 古武道との出会いは3年前。 出演したNHK総合『隠密八百八町』で納得いく殺陣が出来ず、先輩の俳優さんに勧められたのがきっかけだと言う。「最初は殺陣を勉強しようという気持ちだったのですが、道場に行ったらガチなもので(笑)」。

 あっという間に古武道の魅力にとりつかれた釈は、黒帯をとるまでになった。「身体ばかりではなく、メンタルも鍛えられるんです。私は芸能界に入って18年になるのですが、20代はフワフワして自分に自信がなかったし、仕事のプレッシャーに押しつぶされそうになることも多かったんです。でも古武道に出会って、ブレない軸ができたというか、女優としても地に足がついてきたのかなって思うんです」。

 そんな中、本作出演の話が舞い込む。「もう少し早くやりたかったなというのが正直な気持ちです」と胸の内を明かすと「年齢も年齢なので、若いうちの方が身体も動きますし、いいパフォーマンスができるのかなって……」と理由を説明する。

 一方で、本作のオファーに運命的なものを感じたという。「たまたまこの作品のお話をいただいたときに、私の父が余命半年のガン宣告を受けていたんです。父と過ごせるのが残りわずかかもしれないので、看護をしたいという気持ちもあったのですが、父が『俺も戦っているんだから、お前も戦ってこい』って笑顔で言ってくれたんです」と釈は当時を振り返る。

 “一緒に戦う”というキーワードは釈に力を与えた。「戦っている女性の役が、その環境に置かれた自分とシンクロし、作品にのめり込めたんです」。その言葉通り、劇中、釈が演じたキリは、殺し屋という一面を持ちながらも、心の奥に、はかなさや脆さ、弱さが垣間見える立体的なキャラクターとして、見ているものに多くの感情を掻き立てさせる。

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