『まれ』山崎賢人、“大きな夢と地道な修行”は両方大事 役者としての向き合い方
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そんな輪島塗命の圭太にも破門の危機があった。山崎も「あのときに希が励ましてくれなかったら、もう一度戻る覚悟を決められなかったと思うし、常に互いが夢を追いかける心の支えになっていると思います」と明かす。横浜で修業中の希とも印象的なシーンがあった。
「希とのコラボで圭太が修繕を施した蒔地の皿を推すんです。最初は希も地味すぎるっていうんですが、最終的にはその蒔地に合うケーキを見つけた！って希が『フィエルテ』という“プライド”の意味を持つケーキを作るんです。漆塗もケーキも表面だけで装うこともできるけれど、そこは騙しちゃいけない。漆塗もケーキも職人のプライドが大事。そのプライドを持っている圭太がいいんだって。こういうケーキは嫌い？って希に言われるんです。そこでの返事はケーキに対するものですが、希への気持ちにも見える。そんなドキドキするシーンで、ちょうど大輔さんが海外から帰ってくるんですよね（苦笑）」。
圭太には一子がいるとはいえ、視聴者としてはやはり希との関係が気になる。大輔が登場したことで、不器用なふたりへのヤキモキ度も俄然増した。山崎も大輔の存在にやきもちを焼いているのではないだろうか。「正直、ちょっとありますね（笑）。台本上だけじゃなくて、映像を見ても、希、大輔さんと楽しそうって思います（笑）」。さあ、もつれた糸はどうなる？
最後に役者としての思いを訊ねた。「圭太と同じく大きな夢を持つことと、そのための地道な修業は、両方大事。僕も役者をやっていく中で、ひとつの作品にこつこつ全力で向き合いたいですし、それが結果として将来、いい役者へと繋がっていけばという大きな思いがあります。『まれ』での経験は、確実に自分の糧になっていると感じています」。（取材・文・写真：望月ふみ）
NHK連続テレビ小説『まれ』は、NHK総合にて月曜～土曜8時～8時15分ほか放送中。
