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桐山漣、俳優としての苦悩と葛藤「30歳はひとつ抜け出すための時期」

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 加藤と一緒の撮影日は2日間。桐山は加藤に会う前、「やっぱり原作者ですし、『明日会うのか…』という、ちょっとだけ腰が重たい感じはありました」と前置きするも、今ではお互いを「シゲちゃん」「レンちゃん」と呼び合う仲だと話す。桐山は、「今日は加藤さんと呼びますが(笑)、加藤さんはすごくクールな方なのかなと思っていたら、本当に物腰が柔らかいし、同世代っていうこともあってすごく話が弾んで。『俺、シゲちゃんと呼ぶわ』『俺、レンちゃんて呼ぶよ』とか言い合いました(笑)。撮影がタイトなので行けてないですけど、飲みに行きたいですね」と、かなり打ち解けた様子。

 今回演じる小説家の役について、桐山は「ひとつのものを自分の中から生み出すという作業は、俳優もひとつの役と向き合うので分かる気がします。特に、作家が自分の内と向き合ってもがいているところは、自分も役者としてもがいている部分があるから共感するんです」と思いを馳せた。さらには、「いつも心がけているのは自分にしかできないお芝居をしよう、自分の芝居をちゃんとやろうということです。20代の仕事はじめの頃とか、目先のことばかりで周りが見えていなかったので」と苦笑い。

 だが、今やその芝居へのひたむきな姿勢が、主演という形に結びついている。桐山は、「今は、きちんと現場の空気を読んだり、周りにいろいろと目を配るように心がけています。いろんな経験をしてきたからこそ、余計なことに目がくらまないようになったのかもしれません。30歳になってみて、自分のことを客観視できるようになりました。ある種、ひとつ余裕が出てきた部分と、失敗が許されない、後がなくなったなと思う部分があります。まだ若手俳優ですけど、新人とされる部分からひとつ抜け出すための時期なのかなと考えています」と、奮い立たせていた。自己の中で燃やす静かな闘志が、彼をますます滾らせている。(取材・文:赤山恭子)

 土ドラ『傘をもたない蟻たちは』 は、フジテレビ系にて2016年1月9日より毎週土曜23時40分放送。

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