松尾スズキ、初共演・青木崇高をネット検索 “熱いヤツ”イメージに困惑?

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NHK木曜時代劇『ちかえもん』で青木崇高と松尾スズキが初めて共演する。それぞれ互いの印象について、青木は「劇団を主宰されているので、鬼のような怖い人だと思った」、松尾は「僕は初めて会うし、どういう人か一応調べようとWikipediaを見たら、“熱いヤツ”という感じに書かれてあって。やめてほしいわあって」とあまりよくなかった模様。今回、そんな2人がインタビューに応じた。
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本作は江戸時代の作家・近松門左衛門が人形浄瑠璃の傑作『曽根崎心中』を書き上げたときの誕生秘話を創作した痛快時代劇。スランプに苦しむ近松(松尾)は、ある日“不孝糖”という怪しい飴を売る情に厚い謎の渡世人・万吉(青木)に出会う。“ちかえもん”というニックネームで呼ぶ万吉に巻き込まれながら、近松は周囲のトラブルの解決に奔走する。脚本家・藤本有紀が、存命中の資料があまり残されていない“人間・近松”を描く。
「最初にあがった台本を見て笑っちゃいましたね」と切り出した青木は「そこに描かれている人間が皆、血が通っていて、良いこと悪いこと含め背負っている人たちが描かれている。これを立体的にする時は、さらに面白くしなきゃと思いました」と振り返る。
近松と同じ劇作家で、宮藤官九郎や阿部サダヲが所属する大人計画を主宰している松尾は「近松が浄瑠璃の既成概念を壊して作ったというところでいうと、うちの劇団とリンクするところがある。僕は『今までの演劇をぶち壊してしまえ』という気持ちで劇団を旗揚げしたところがあるんで、作家の身上としてはシンパシーを覚える」と、とつとつと明かした。
撮影に入ってからの松尾の印象について「僕は松尾さんを“ちかえもん”として見ているので、すごく面白いし、愛くるしい。松尾さんは台詞の分量が多いので苦労されている」と青木。松尾は「僕は苦労しかしてない」と苦笑いを浮かべつつ、「青木君が非常にアグレッシブに万吉をやってくれるんで、僕はすごく突っ込みやすい。出会った瞬間から『うるさい』って言いたくなる」と遠回しに賛辞を贈っていた。