『ピンクとグレー』夏帆、中島裕翔とのベッドシーンに自信 「お互い躊躇なく」
女優としてのプロ意識が発言の節々に感じられる夏帆だが、中島と菅田との微妙な三角関係には、一人の女性として「憧れる」と目を輝かせる。「幼なじみの男の子二人の間で揺れ動くなんて、うらやましいですよね。なんかキラキラしてる感じ。映画でしか経験できないことなので」と照れ笑い。ただ、撮影の合間は、中島と菅田があまりにも仲が良すぎて、入り込めなかったという夏帆は、「二人でキャッキャはしゃいだり、ギターを弾きながら歌ったり、なんかいいなぁって。疎外感があったわけではないけれど、入っていけない男同士の領域がありましたね」と笑顔で振り返った。
2015年は、是枝裕和監督の『海街diary』でカンヌ国際映画祭のレッドカーペットを歩くなど、世界にも視野を広げる飛躍の年となった夏帆。行定監督と組んだ本作でも体当たりの演技を見せ、女優として一皮むけた感もあるが、本人からは浮き足立ったところは全く見られない。「カンヌはとても刺激的でした。これからも真摯に作品と向き合って、夢は大きく自分の可能性を試していきたい」。意外と小さなことでウジウジ悩むと嘆くも、肝の部分は揺るがない得体の知れない強さを感じる。2016年の夏帆から目が離せない。(取材・文・写真:坂田正樹)
映画『ピンクとグレー』は2016年1月9日より全国公開。