田辺誠一、“画伯”フィーバーを楽しむも「あくまで役者メイン」
長い期間役者として一線級で活躍する一方、近年では個展を開いたり、NHK紅白歌合戦のシンボルマークを制作するなど“画伯”としての活躍も目覚ましい。もともと自主映画制作や小説、写真などものづくりへの造詣は深く、「とにかく楽しいですね。キャンバス画なんかはぶっ通しで20時間ぐらい向かっちゃうこともあるんです」と目を輝かせる。
「あくまで役者メインです」と前置きした田辺だが「最近、絵をやることで役者に影響している部分を自覚しているんです」と語る。「絵って自分のメッセージや思ったことを100%の純度で表現できるんです。そのことによって改めて役者に向き合ったとき、役柄に余計な自分を入れたり、肩ひじ張ったりすることがなくなったんです」と相乗効果を強調する。
しかし「こんなことになるなんて1年前でも想像できなかった。役者以外の仕事をしようなんて思ってもいなかった」と現在の大フィーバーぶりに対する正直な胸の内を明かす。それでも「年を経て、これも何か意味のあることなのかなと思って乗っちゃえってね」といらずらっぽく笑う表情に“ものづくり”を純粋に楽しむ田辺の気持ちがうかがえた。(取材・文・写真:磯部正和)
『連続ドラマW 撃てない警官』はWOWOWにて放送中(毎週日曜22時)。1月17日(日)午後12時より第1話無料再放送。